まもなく開幕する上海万博は、北京五輪に続く中国最大の出来事だ。上海はこのために数年間にわたる準備をしてきた。交通手段では、地下鉄6、7、8号線を新たに建設し、2号線を延長した。万博パークは上海市郊外に建てられたが、同市の各方向とつながる都市鉄道があるため、たいへん便利だ。上海市政府は万博を無事に開催できるように、人文環境整備でPRしたり、指導したりして、市民の意識が改善した。例えば、浦西の旧市街区に住む市民は昔からパジャマを着て街をぶらつく習慣を持っていた。だが、現在、こうした現象はあまり見掛けなくなった。ボランティアたちが主な公共の場所で、文明都市の市民が持つべき良好な生活習慣について宣伝を繰り返したからだ。私の母はもう年を取っているが、この間1人で都市鉄道に乗った時、母の手提げ袋を持ってくれたり、並んで乗車券を買ってくれたりするボランティアがおり、老人にやさしい思いやりのある社会になってきた。万博の開催は、第3次産業の発展を大きく促すと思う。ホテル業は最大の受益者であり、次は商業と飲食業だと言われている。新しい上海市民であり、80後(80年代に生まれた人)でもある私は、生まれて初めて購入した住宅が万博パークの近くにある。現在、地下鉄6号線と中環線の開通によって、通勤も出張もずっと便利になった。今年はさらに嬉しいことに「万博べビー」が生まれたので、今後の生活はいっそう幸せになることを望んでいる。
「北京週報日本語版」2010年4月26日
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