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北京週報日文>特集>2010上海万博>より良い都市 より良い生活>わが心の街
「一番好きな都市、それは北京!」

本誌記者 陳姌

取材対象者:関芙栄/女/52歳/個人商店経営

出身地:遼寧省丹東市鳳城農村

現住所:北京市宣武区和平門

行ったことのある都市:瀋陽、青島、天津、西安、南寧、百色、長沙、長春、大連

素晴らしい都市とは:調和がとれ、汚染がなく、交通が便利。でも最も重要なのはやはりその土地の人の品性が高く、心根が善良なこと。俗に「何事も一歩譲ればうまくいく」と言うように、都市で生活する人は互いに寛容になり、互いに理解し合うべきだ。

インタビュー内容:

私は農村に生まれた。家には兄と妹が4人いて、私は3番目の子供だ。高校を卒業してすぐ結婚して子供を生んだ。29歳で離婚し、娘と一緒に生活していた。ずっと村で瓜子(スイカやヒマワリなどの種を炒ったもの)を売っていたが、後になってから県城で果物を売るようになった。2001年まで、一番遠いところでも遼寧省から出たことはなかった。初めて遠出したのは青島に行った時で、当時は出稼ぎに行っていた娘が病気になったので世話をしに行った。故郷に戻る途中、ついでに北京に立ち寄った。小さい頃からずっと教科書の中でしか天安門広場を見たことがなかったからだ。実際にこの目で天安門広場を見てとても感動し、もともとは何日か滞在したらすぐ帰るつもりだったのが、結局一カ月もいてしまった。農村よりずっといいと思った。首都はなんといっても首都。人が多くて、賑やかで、清潔で、交通も便利だ。

2002年に再び北京に来てからは、もう帰るつもりはない。和平門の近くに6平米の部屋を借りている。大家は生粋の北京っ子で、私が一人で生活しているのを大変だと思って、毎月300元の家賃しか受け取らない。北京市内で一番安い家賃だと思う。普段は小形の国旗や雨傘、観光記念品を売っている。大もうけとはいかないが、生活に事足りればそれでいい。2008年の北京オリンピックの時はボランティアになりたかったが、外国語ができなくてなれなかったし、競技を見たかったけれどもチケットが買えなかった。「参加し、貢献し、楽しむ」というオリンピックのキャッチフレーズを聞いてから、歌詞を書いてオリンピックを支持する気持ちを表現することを思いついた。何日かかけて「和諧世界(調和のとれた世界)」を書き上げ、オリンピックテーマソングの募集に応募してみたら、思いがけず賞をもらうことができ、それからはインスピレーションがわくと歌詞を考えるようになった。オリンピックの聖火リレーについて西安、南寧、百色、長沙、長春、大連などいくつかの都市を訪ね、旅行しながらオリンピックをサポートした。今年3月には上海万博のために「一同参展世博会(みんなで万博に参加しよう)」の歌詞を書き上げたばかりだ。

小さい頃から一番の趣味は歌を歌うことだった。2009年9月から北京紅歌詠嘆会合唱団に参加し、毎週土曜日の午後2時に景山公園で、日曜日の2時に天壇公園で活動している。普段物を売る時は早起きしなければならないし、風や日差しにさらされるけれど、北京の名所旧跡で20~30人の同年代の女性たちと一緒に歌を歌うことができて、すごくうれしいし、幸せだと感じている。

私が一番好きな都市は北京だ。首都だし、治安がいいからだ。北京の人は裏表がなく、外から来た人をいじめたりしない。一番好きな交通手段は地下鉄。とても便利だし、2元という乗車券代は故郷で車に乗るより安い。5月に万博が開幕したら上海に見に行ってみたいと思っている。上海はとても異国風であかぬけているそうだし、万博パークが本当に自分が書いた歌詞の通り魅惑的なのかを見てみたいからだ。

「北京週報日本語版」2010年4月21日

 

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