▽「遊び」:周辺ツアー人気を後押し
関係部門は以前、上海万博に訪れる人のうち、4割近くが上海周辺にも足を運ぶと予想し、直接収入は110億元、間接的な観光収入は800億元と見積もった。
こういった状況を前により多くの観光客に足を運んでもらおうと、浙江省は上海万博とセットで長江デルタの都市を体験する旅を36コース用意。江蘇省も44のバラエティに富んだ観光コースと、55の「万博ツアー」を企画し、同省の太倉市では「万博旅行者センター」を始めた。
万博には7000万人が訪れ、直接収入は90億元にのぼると見込まれている。上海を中心に半径100キロにある蘇州や周庄、半径150から200キロにある無錫や杭州、半径300キロ以内にある南京や楊州、鎮江の観光業はいずれも上海万博の恩恵を授かることになる。
▽「住」:ホテルの値段が2割増に
上海観光協会ホテル業分会の裘永強秘書長によると、上海のホテル運営会社は現在6787社あり、客室数は32万5782室、ベッド数は53万9772床。理論的に1日54万人近い宿泊態勢が整っているため、1日平均40万人の観光客受け入れに問題はないが、動態的な影響でホテル不足の状況が出る可能性もある。このため周辺都市のホテルも万博のホテルサービス体制の中に組み込まれた。
08年の北京五輪期間中、ホテルの値段は高騰したが、ホテル業界の実際の業績は予想を大きく下回るものだった。なかには宿泊率が40%を下回るホテルもあった。北京五輪の同業者の二の舞にならないよう、上海万博が始まる前からホテル業界には緊迫感が漂っている。大手ホテルおよびホテル予約サービス業者はそれぞれキャンペーンを展開し万博開催中の集客に努めている。
大々的なキャンペーンが展開される中、ホテル予約サイトで各ホテルの表示価格をみてみると、価格上昇率は20%前後とそれほど値上がりしていない。一般のホテルは基本的に一晩200-300元、高級ホテルは一晩800-2000元となっている。(編集KA)
「人民網日本語版」2010年4月15日 |