5月に開幕する上海万博まで21日で100日を迎え、それにともなって上海では20日、日本政府と企業が共同出展する「紫蚕島」(日本語では「かいこじま」)と呼ばれる「日本館」の展示内容が発表された。
展示は大きく3つのゾーンで構成されている。ゾーン1は、遣唐使時代を中心に、日本文化が中国文化を取り入れながら発展していく姿を、グラフィックと映像を交えて表現する。
ゾーン2は、環境への取り組みがメインだ。自然と共生する日本の文化や都市の紹介、環境問題の解決に向けた先端技術や装置などが展示され、海水を淡水にする逆浸透膜や、都市レベルで二酸化炭素の排出がゼロになる「ゼロエミッションタウン」を実現する「発電床」などの環境技術を紹介する。
ゾーン3で開催される、中国と保護活動を展開しているトキをモチーフにしたショーでは、トヨタが開発中の二足歩行のロボットが登場。またキャノンの超高精細・超望遠機能、および動画を撮影しながら笑顔を認識すると自動的に抽出できる機能を実現する「ワンダーカメラ」は初公開だ。
その他にも、日中を代表する演出家の佐藤信氏とダニー・ユン氏の演出による、日本の能と中国の昆劇が融合したミュージカルショーも上演される。
記者会見では鳩山由紀夫首相のメッセージが入った日本館の魅力を紹介した広報用ビデオも公開された。このビデオは、日本館公式サイト、You―Tube、中国中央テレビ(CCTV)のサイトでも見ることができる。
「チャイナネット」 2010年1月21日 |