上海世界博覧会(上海万博)は21日、開幕カウントダウン100日を迎えた。日本の鳩山由紀夫首相は、「上海万博の円満な成功をお祈りいたします」とビデオによる祝賀のメッセージを送った。現時点で、242の国家と国際機関の出展が確定しており、このうち各自のパビリオンを設けるのは、日本など42の国家と国際機関。
日本館総指揮を務める経済産業省の片瀬裕文・官房審議官は、20日に開かれた上海万博日本館の展示内容に関する記者会見において、鳩山首相のビデオによる祝賀メッセージを披露した。
片瀬氏は、「これは、日本の首相が上海万博開幕100日前に当たって発表した祝賀のメッセージであり、今回初めて、ここ上海で公表された。このメッセージは、鳩山首相自身と日本の国民の上海万博に対する熱い期待を反映している」と強調した。
鳩山首相の祝賀メッセージは、「大家好(皆さん、こんにちは)」という中国語の挨拶から始まっている。以下、メッセージの主要内容。
我々人類は現在、地球環境保護をはじめとする克服すべき難題に直面している。これらの難題を克服ためには、技術に頼るだけでは十分とは言えず、人と人との間の「友愛」精神に基づき、国境を越えて各国が協力することが極めて重要だ。この原点となる姿勢に立脚し、上海万博日本館のテーマは「心の和、技の和」に決定した。日本館では、中日両国が共同で保護活動に取り組んでいる朱鷺(トキ)をテーマとしたミュージカルショーが上演される。このミュージカルでは、中国の伝統戯曲「昆劇」と日本の伝統芸能「能」のコラボレーションや先進的なロボット技術や映像技術が取り入れられ、来場者の期待に応えるに足る展示となるに違いない。
二酸化炭素(CO2)排出ゼロの未来都市「ゼロ・エミッション・タウン」建設のための最新環境技術、日本国内における環境保全措置、自然との共生を共感する日本の特色文化などを体験するため、皆さまに日本館に足を運んでいただきたい。(編集KM)
「人民網日本語版」2009年1月21日 |