上海っ子は上海蟹が大好き。上海では「九雌十雄」と言われるが、これは、旧暦9月の雌蟹は黄色い卵がぎっしりとつまって美味しく、10月の雄蟹は脂がのって口に入れるととろけるようで、めったに食べられない美食であると言う意味。
上海蟹は当地の美食の代表となっている。正統な上海蟹は蘇州市陽澄湖産のもの。蟹を蒸し、米酢、ショウガ汁で調味し、モクセイで香り付けた熱い黄酒をかける。こうすると味がよくなる上、ショウガと酒の「暑気」が蟹肉の「寒気」を抑え、健康にもよい。
上海で蟹を食べるなら、清朝乾隆年間(1736~1795年)に創設され、「蟹の王、酒の祖」と知られた王宝和酒家がおすすめ。蟹の肉やみそを使った各種料理やお菓子に長けており、当店醸造の「王宝和黄酒」は濃厚な香りで、酔わずには帰れない。
お勧め店:【王宝和酒家】
住所:上海市福州路603号 営業時間:11時~21時 交通:路線バス20、49路
「人民中国」より 2009年3月18日 |