日本貿易振興機構(ジェトロ)上海事務所が主催し、上海日本商工クラブが後援する上海万博セミナーが3日、上海銀河賓館で開催され、日本の経済産業省大臣官房審議官の原山保人氏、ジェトロ上海国際博覧会情報センターの花田美香女史が、上海万博の進捗状況、日本の出展準備について詳細に説明した。ジェトロ上海事務所長の大西康雄氏が出席して挨拶した。日本企業と機構から165人が出席した。
原山氏によると、日本館は視覚・聴覚・味覚・臭覚・触覚という五感によって、来館者に「つながろう!調和のとれた未来のために」という核心的なメッセージを伝える。日本館は、「過去」「現在」そして「未来」という三つの展示区が設けられ、「技の調和」を用いて人類が直面する環境問題を解決し、「心の調和」に到達する。パビリオン見学の最後には、来館者が笑顔を浮かべられるようにして、週ごとにベストの笑顔に選出するという発想である。日本館の見学時間は約1時間で、1日に2万人の来館者を収容できる。
また、同氏によると、2010年6月12日(土)をジャパン・デーとし、それから1週間をジャパン・ウイークとする。ジャパン・デー当日とジャパン・ウイークは、日本の伝統芸能などのイベントが開催される計画だ。なお、日本もオンライン万博に出展することを表明しており、5月にサイバー日本館(仮称)の入札公告を開始し、7月初旬に受託業者を決定する。
上海万博会期中に、中日交流の懸け橋として尽力した鑑真和上と弘法大師の坐像を、日本から持ち込み、上海博物館で2010年9月29日から11月23日まで展示する予定だ。「重要文化財を保護するために、この2座の坐像を上海博物館で展示することになっている」と同氏は語った。
花田女史は「上海万博の大成功、日本のすばらしい展示のために、皆さんの協力がほしい」と呼びかけた。
「上海万博公式サイト」より 2009-06-04