南京
江蘇省の省都で、長江下流の平原に位置し、中国史上、六つの王朝の都となった。この豊かな歴史が南京に貴重な歴史文化遺産を残している。600年の辛酸をなめた古い城壁は、その規模が世界一といわれ、中華門、夫子廟、中山陵、庭園、墓石や石碑などが南京の険しい地形と共に、山水や都市が一体となった一枚の絵巻物をつくりあげる。
南京観光ホームページ http://www.nju.gov.cn
鐘山風景名勝区
鐘山は南京の東に位置し、山頂にレンゲソウが咲き乱れているため、またの名を紫金山といい、南京でも名所旧跡が集中する場所。国家AAAAAクラスの観光地に属する。広々とした孝陵、壮観な中山陵、古風で質朴で静かな霊谷寺、生きるが如くの墓道の石彫刻、そして梅が雪のように咲き乱れる梅花山、梅花谷。そして多くの建物が松や竹林の間に点在し、鐘山を野趣あふれる山林であると同時に建築の傑作がみられる、南京でも有名な名勝地である。
ホームページ http://www.zschina.org.cn
明孝陵
中山陵の東に位置する、明(1368~1644年)を建国した皇帝朱元璋と皇后の馬氏の合葬墓で、1376年に建設が開始され、広大な規模をもつ。今では碑亭(四方城)、墓道、碑殿、享殿(孝陵殿)、名楼、宝頂(塚)などの建築を残すに過ぎませんが、やはり壮大で美しく非凡である。中国大陸に現存する最大の古代の帝王陵のひとつとなる。
中山陵
中国の民主主義革命の先駆者の孫文(1866~1925年)の陵墓。陵の前には川があり、陵墓は山にたち、警鐘の形をしている。陵墓の建物はすべて青い瑠璃瓦で覆われ、牌楼(鳥居型の門)、陵門、碑亭、祭堂、墓室が中央線にそって建てられ、392段の広い花崗岩の石段でつながり、とても壮観である。記念堂内には孫文の手紙の中で語られていた「建国大綱」と孫文の大理石像がある。
霊谷寺
もとの名を開善寺といい、中山陵の東に位置します。南朝の梁の天監13年(514年)に建築が開始された。霊谷寺の景色は美しく、松は空高くそびえ、静かな小道があり、とても静かな環境である。おもな名所として無量殿があり、それは中国大陸に現存する最大の梁がない建物で、すべてがレンガで築かれ、木材の梁は一本も使われていない。そのほかに霊谷塔もとても有名で、塔の高さ約60メートル、9重8面の塔である。塔内にはらせん状の階段があり登ることができ、山と南京の街が一望できる。
交通 公共バス9、遊1号
問い合わせ電話 0086-25-84446111
夫子廟秦淮風光地帯
秦淮河は南京の南に位置し、昔からここは商人が集まり、文化が集まる地であった。今の秦淮河の景色は美しく、古都の雰囲気を濃厚にもつ。櫂の音に灯りの影、よっぱらいの歌声、そして船遊びによって、むかしの文人たちがここに遊んだ趣を味わうことができる。ここの中心にある夫子廟地区は、むかしの繁華な姿を再現しており、明清代の古建築を観賞することができるばかりか、南京独特のごちそうを味わうこともできる。
雨花台風景区
中華門の外約1キロメートルの所に位置していて、153.7万平方メートルの面積がある。雨花台は丘で上が平らになり、明清時代には江南の「登高(重陽節に高いところに登る風習)」の適地であった。このなかには烈士陵墓園区、名所旧跡区、雨花石文化区、雨花茶文化区、エンターテイメント地区、エコロジーリゾート区の6つの地区があり、教育、観光、レジャーが一体となった風景区となる。
総統府
清朝(1616~1911年)に両江総督府として使われ、蒋介石の民国政府が1948年に両江総督府の表門を洋式の門にかえて、「総統府」と記した。総統府は現在、中国近代史博物館と1912民国文化レジャー広場になり、周辺の重要な名所として、梅園新村記念館、毗盧寺がある。
南京の古城壁跡
中国で現存する最大規模の城壁で、明(1368~1644年)初に造られた。花崗岩を基礎として、大きいレンガで壁を築き、すべてのレンガの横にはレンガを造った者の府県・官庁・年月日が書かれ、大きさはすべて同じ。造られたとき、もち米をまぜてつくった糊で隙間を固めたため、とても頑丈である。以前の城壁は外城と内城にわかれ、外城の周囲は60キロにも及んだが、今は存在していない。ただし外城にあった18の門の名称はいまだに使われている。南京の城壁は現在では21キロにわたって残り、最近、解放門から玄武門までの1.5キロの城壁を修復し、壁の上の凹凸や内側のひめがきは明代の原貌のままに修復され、さらに解放門にあらたに5メートル幅の城壁に登るための通路が設けられた。
交通 公共バス2、16、26、遊2、遊4号
玄武湖公園
南京城の中に位置し、江南最大の城内公園である。玄武湖の中には環洲、櫻洲、菱州、梁洲、翠州という5つの島があり、5つの観光地区を形づくっている。島同士は橋や堤でつながり、絵のような景色が年中楽しめる。
瞻園
南京に現存するもっとも古い庭園で、すでに600年の歴史がある。かつての庭園は兵火に焼かれ、現在の瞻園は東部と西部にわかれ、園内にはふたつの宋代の奇石、仙人峰と倚云峰があり、言い伝えでは、宋代(960~1279年)の徽宗が集めたものである。園内のメイン建築物は静妙堂で、これが全園をふたつの部分にわけている。南は小さく北が大きく、北が寂しく南がにぎやかで、南北ともに築山と池があり、水でつながっている。瞻園はまた石で有名なところでもある。
交通
南京は中国の南北交通の重要な中枢で、航空、鉄道、長江の水上運輸、道路などが非常に発達している。南京長江大橋と長江の二つの橋は大河の南北の鉄道と道路網をつないで、南京を華東第一の交通の要衝とする。空の便では、南京は中国の重要な空港のひとつをもち、国内・国際の78本の路線があり、ここから北京、上海、天津、香港、澳門、大阪、ソウル、バンコクなどの地に直行することができる。鉄道は、津浦、滬寧(上海-南京)、皖赣(安徽-江西)、寧銅(南京-安徽省の銅陵)の4本の鉄道幹線がここで合流し、中国の主要な鉄道幹線と大・中都市につながる。道路交通では、南京は寧通、寧連、寧徐、寧淮などの省内の高速道路が集まっているだけでなく、104、205、312、328という4本の国道の合流点で、滬寧(上海-南京)高速道路は蘇南地区と長江デルタ地帯の便利なゴールデンルートとなる。長江の水上運輸では、南京は中国ないしはアジア内陸河川で一路の大きい港で、ここから長江沿岸の主要な都市にゆくことができる。
|