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101歳の日本人が見た共産党の百年
  ·   2021-06-24  ·  ソース:人民中国
タグ: 中国共産党;歴史;中日交流
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理論を現実に結び付けて、生活の中で運用する

『毛沢東選集』から得た知恵は、神宮寺さんの仕事の中で応用された。自らが経営していた会社の経営理念について、神宮寺さんは冗談っぽく「ゲリラ作戦」という言葉を用いて説明してくれた。「会社の規模を盲目的に大きくすることはしませんでした。本社もつくらず、オフィスも買わず、仮に将来破産しても、資産清算は簡単に済んで、人目を引かずに退くことができます。これはゲリラ作戦みたいじゃないですか? 大事なことはこうすることで不必要な支出を節約し、その分従業員により多くの給与を出すことができて、彼らの生活を保障できます。労働者が最も重要ですから」

神宮寺さんはすでに会社経営を息子に託している。日頃、よく言い聞かせるのは、「会社を経営するというのは、従業員に頼るということで、労働者の力を発揮することだ」という言葉である。

読者を代表して1966年に人民中国雑誌社の招待を受けて中国を訪問した神宮寺さん。この訪中では、毛沢東がかつて拠点としていた延安も訪れた。

次女の伸子さんにとって、『毛沢東選集』との出会いは一家の生活を変えたようである。伸子さんが物心ついた頃には、本棚にはすでに『資本論』や『毛沢東選集』といった著作が置かれていた。「成長する中で、知らず知らずのうちに影響を受けていたようです。最も印象深く残っているのは、毛沢東の矛盾論と実践論です。特に実践論については、小さい頃から父も私たちに先入観と偏見を持ってはいけないと、実践してみて初めてどういう状況か分かるんだと、何度も言っていました。日中国交正常化前に、私たち姉弟3人は中国を短期訪問したこともありましたが、出発前、父は私たちに中国はどういったところか伝えませんでした。自分で体験して、発見させるためだったんだと思います」

伸子さんは74年に広州に留学し、中国医学を学んだ。「留学はカルチャーギャップにあふれていて、とても面白かったです。留学中、私は自ら志願書を書いて、中国のクラスメートと一緒に下郷(都市の青年を地方での労働につかせたこと)にも参加させてもらいました。日中は、みんな先生の指導の下で問診をして、夜は地面にわらを敷いて寝ていましたね。また診察のとき、相手は方言を話していたので何を言っているか私はよく分かりませんでしたし、相手もまさか自分を見てくれているのが日本人留学生だとは思わなかったでしょう」。留学時の思い出を振り返りながら、伸子さんは笑顔で語った。

留学中の大変な状況にも快活な態度で向き合っていた伸子さんは、まさに現場主義を優先する精神を深く体現している。また、神宮寺さんは中国共産党の指導者の著作と思想に触れて、先の戦争への反省を深め、日中両国の平和友好の意義を熟考するようになった。こうしたこともあって、神宮寺さんは積極的に『人民中国』を紹介するようになり、また「知中国、愛中国」の種をまいている。90歳になってからは、毎年の中国訪問を継続している。出会い、実践、交流が織り成す、101歳の友人が中国共産党と縁を結んだ数十年の歳月。神宮寺さん一家と中国の物語は今後も続いていくことだろう。

人民中国インターネット版 2021年6月22日

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