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秋吉楓さん:ヒトを繋いだ2年間
  ·   2019-09-11  ·  ソース:人民網
タグ: ボランティア;ごみ分別;中日交流
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ゴミの分別を誘導するボランティア

「百問は一見にしかず」、さっそく同僚と日本に渡って2017年のフジロックフェスティバルに参加し、現場でごみゼロ活動を体験して学んだ。そこで知ったのが「コアスタッフ」、ボランティアの中核となる人物の存在だった。その後、北京に戻り日本のNPOの指導の下、配属先初のコアスタッフ研修を実施した。

この日本のNPOとの交流を始めて配属先に大きな変化が2つ起こった。一つ目は、コアスタッフ制度の導入により、少人数で多数のボランティアをコーディネイトできるようになったこと、もう一つはボランティアの役割が「ごみを拾うボランティア」から「ごみを拾わない、観客を分別に導くボランティア」になったことである。

コアスタッフの役割は、活動当日までのボランティアへの密な連絡、当日の問題発生時の緊急対応、ボランティアの体調管理、ボランティアが楽しく活動できるための気配りなどである。イベント当日、配属先チームとボランティアの関係が円滑に進むかどうかはコアスタッフ次第といっても過言ではない。そのため、コアスタッフの育成では、我々職員?コアスタッフ?ボランティアが上下の関係ではなく横の対等な関係であることを強調し、職員がやってしまえば早い仕事も共に取り組んでコアスタッフの自主性を重視した。

こうして誕生したコアスタッフが活動を始めてから、ごみゼロチームの活動ではボランティアの無断欠席がなくなり、ボランティアの意識も目に見えて向上していった。中には、休憩時間にも関わらず自発的にごみゼロを呼びかけるメッセージボードを作り、そのボードを持って会場を練り歩くボランティアまでみられるようになった。

2019年6月に河北省のMTA音楽祭で行ったごみゼロ活動では、チーム一体となってのべ来場者数4万人の観客を60名のボランティアが誘導し、計1.37トンのゴミの分別収集に成功した。このゴミの内、65%が再利用可能な資源であった。

現在、配属先はこれまでのノウハウを生かして中国各地のマラソン大会などでもごみゼロ活動を実施しており、大きな成果をあげている。

2年間の隊員としての活動を振り返るとやはり自分自身のもつ技術や知識は何も伝えられなかった。しかし、“日本との架け橋”になり、ヒトを繋ぐことで、コアスタッフによるボランティアケアの管理手法やごみゼロ活動での観客の誘導方法を日本から中国に伝えることができた。中国でのコアスタッフの誕生、コタスタッフがチームの一員である事に自信を持って活動している姿は私にとっての一生の誇りである。

(青年海外協力隊 秋吉楓 北京市 自然の友派遣 環境教育)

「人民網日本語版」2019年9月10日

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