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黒川さくらさん「校舎を見上げ思うこと、それは感謝の一礼」
  ·   2019-07-04  ·  ソース:人民網
タグ: ボランティア;教育;中日交流
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私は、前半一年は、黒竜江省ハルビン市のハルビン市朝鮮族第一中学校、後半一年は貴州省盤州市の盤州第十一中学校に配属されました。

ハルビンの配属先で、一番心に残っているのは、ある生徒と全国日本語スピーチ大会に出場したことです。ある日一緒に乗ったバスの中でその生徒が「先生と一緒に出場したい!」と言ってくれました。その日から同僚の先生たちと一緒に日々練習に励み、地方予選を勝ち進み、北京での決勝戦の切符を勝ち取りました。そこで生徒が見せてくれた堂々とした姿は今でも目に焼き付いています。私も生徒以上に感極まって泣きたくなりました。

その後、現在の配属先である貴州省盤州市第十一中学校に着任しました。ここで日本語を学ぶ生徒もハルビンの学校に負けないほど元気で目がキラキラしていました。また、同世代の同僚たちも私を暖かく歓迎してくれ、「日本語大会」や「日本文化祭」などたくさんのイベントを一緒に創り上げてくれました。ここで一番悔しかったのは、全国高校生日本語作文コンクールで、生徒を一等賞まで導いてあげることができなかったことです。大学試験勉強の合間を縫って一生懸命書いてくれた高校三年生達、彼らにとって最初で最後の大会でした。盤州の配属先の大部分の生徒は農村部出身なので、外の世界をあまり知りません。一等賞を取って北京に行かせてあげ、頑張った先に何があるのか、一緒に見たかった、、、。この悔しさは今でも忘れられません。 

この2年間、新参者の私がここまでやってこられたのは配属先をはじめ、中国の暖かい人々のおかげです。泣きたいほど悲しかったとき支えてくれたのは周りの人々でした。誰かに話したくなるほど嬉しかったとき一緒に喜んでくれたのは同僚達でした。また、一番私の活動を見てくれていたのは生徒たちでした。振り返ると、私の活動にはいつも中国のみなさんがいて、おかげで、生徒たちを笑顔にするイベントや授業を創り上げることができました。「感謝」の二文字では伝えられないほどの感謝で胸がいっぱいです。本当にありがとうございました。 

間もなく中国を離れますが、帰国後も繋がったご縁と、培った経験を生かして、日中友好に貢献していきたいと思います。

(青年海外協力隊 黒川さくら 貴州省盤州市盤州市第十一中学校派遣 日本語教育)

「人民網日本語版」2019年7月3日

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