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日本の小都市の経済を活性化した1本のアニメ
  ·   2019-03-15  ·  ソース:人民網
タグ: アニメ映画;消費;中日交流
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中国と日本のアニメ分野での協力がますます密接になっており、最近は日本のアニメ映画が中国のアニメファンの間でブームになっている。日本のアニメ映画は多くの興行収入を上げただけでなく、舞台になった地方の経済を活性化するとともに、アニメを取り巻く産業チェーンの力強い伸びをもたらした。

▽日本のアニメ映画が中国大陸部に次々上陸

最近、日本の人気アニメ「夏目友人帳」の映画版が中国大陸部の映画館で上映され、アニメファンの間でブームを巻き起こした。この癒やし系のアニメはテレビ放送開始から10年で初めての映画化で、心温まるストーリー、ユニークなキャラクターは大勢のアニメファンの関心を呼び、中国では前売り券だけで1千万元(約1億6615万円)の収入を上げた。

過去2年間に中国で日本アニメが毎年6作品ずつ上映されたのとは異なり、今年は第1四半期だけですでに6作品の上映が確定した。ここ2年間は両国のアニメ産業での交流がより緊密になり、日本アニメの上映本数が増えただけでなく、両国の協力関係もより多様なモデルへと深化した。昨年8月に中日同時上映された「肆式青春」(日本語題名:詩季織々)は新たな協力の形を示す典型的なケースだ。この青春アニメ映画は湖南省、上海市、広州市という雰囲気の異なる3エリアを舞台に選び、親子の情愛、友情、恋愛感情を丁寧に綴った中国風の青春の物語だ。両国のアニメ界から3人の監督を招き、企画、脚本、制作の全てのプロセスで両国の企業が協力し、完成にこぎ着けた。こうしたモデルは今まであまり例がない。

中国側監督の李豪凌氏は、「これからこのような一歩進んだ協力がますます増えていくだろう。私たちは中国のスタッフを日本に送り込み、その過程では技術の交流が行われることは間違いない。だがより重要なのはプロセスをめぐる交流だ。日本のアニメ制作プロセスは非常に成熟しており、一番最初の脚本を手にするところから、キャラクターデザイン、カット割り、さらに原画への落とし込みまで、プロセスの一つ一つが非常に精密に進められていく」と述べた。

ここ数年は人手不足が非常に深刻になり、日本で1年間に制作されるアニメの時間数は5年以上増えていない。そこで日本の業界関係者の多くが、日本のアニメ制作会社の積極的な海外進出を考えるようになった。最新の日本アニメ産業に関する報告書によれば、2017年には日本のアニメ産業の海外市場規模が拡大を続け、総額は前年比29.6%増の9948億円に達した。中でも最も活発だったのは中国市場だった。

▽人気アニメが小都市の経済を活性化

「夏目友人帳」は興行収入を上げただけでなく、舞台になった地方の経済を活性化した。日本の熊本県の郊外にある人吉市はそれほど注目されることのない小さな地方都市で、人口は3万人ほどだったが、夏目人気がチャンスと活力をもたらした。

夏目ファンの村田万里さんは作品の舞台になった人吉市を訪れた。作品には背景が細かくリアルに描き込まれ、神社や鉄道駅などいろいろなシーンがほぼ実物通りに描かれている。村田さんは、「自分は主人公と生い立ちが似ている。現実の世界の中にアニメと非常によく似たシーンを見つけた。それでここに来てアニメの世界に浸ろうと思った」と話す。

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