中文 | English | Français | Deutsch
 
 
ホーム 政治 経済 社会 中日交流 文化 文献 特集
ホーム >> 中日交流 >> 本文
  • descriptiondescription
河南省の農場で循環型農業に取り組む川崎広人さん
  ·   2018-12-28
タグ: 農業;河南省;中日交流
印刷

「私と川崎さんはどちらも循環型農業をしたいと思っていた。でも、私は以前は循環させることしか知らず、付加価値を高める加工をすることを思いつかなかった。川崎さんは小麦を粉にして麺を作り、売ってみるように勧め、これが私に着想を与えることになった。川崎さんに言われた通りに肥料をやると、農場の小麦がすくすく育ち、とてもうれしかった」と李さん。

川崎さんは、夢を叶えるためにそこに留まるよう誘ってくれた李さんの所に喜んで腰を落ち着けたものの、堆肥はコストが高い上に、使うのにも手間がかかり、循環型農業の普及は思い描いていたほど順調に進まなかった。また、暮らしていく上でも文化の違いなどから様々な問題にも直面した。

まず、言葉の問題だ。中国語の勉強を始めた時、川崎さんは既に63歳だった。小劉固村の村民・李海涛さんは、「川崎さんが来たばかりの時は冬で、『銭湯に連れて行ってほしい』と中国語で書いた紙を私に見せた。だから、街まで一緒に行った。彼はお風呂が大好きだ」と笑顔で振り返る。

2015年冬、農場のハウス35棟が猛吹雪で倒壊してしまった。損失は甚大だったものの、川崎さんが微博で支援を求めると、多くの注文が集まり、数日のうちに約7万元(1元は約16.09円)分の農産品が売れた。そして、農薬や化学肥料を使っていない農産物が好評を博した。一度は破産の危機に陥った農場は、川崎さんのおかげで徐々に好転の兆しをみせるようになった

川崎さんは、循環型農業の普及が一朝一夕で実現できることではないことを承知している。農場は中国全土に向けた研修の取り組みをスタートさせたほか、日本の農業企業とも協力して、若手就農者の育成に取り組んでいる。

今年河南師範大学を卒業した劉炎さんは、「来年、日本の農業企業で2年間勉強する予定」と話す。

チベット族の男性・旦正加さん(18)と拉毛加さん(19)も、堆肥工場や野菜を育てるビニールハウスで、川崎さんにノウハウを学んでいる。現在、川崎さんは早朝にビニールハウスに入り、トマトの剪定をしたり、ヒモを整えたりしており、その横では、研修に来た若者たちがその手伝いをしている。

冬本番の今、農場は冷たい風が吹いて底冷えがするものの、ビニールハウスの中は春のような温かさだ。日本の大玉トマト「麗夏」の種約1500粒が育苗箱に植えられ、発芽の日を待っている。(編集KN)

「人民網日本語版」2018年12月28日

前のページへ12
シェア:
リンク  

このウェブサイトの著作権は北京週報社にあります。掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。


住所 中国北京市百万荘大街24号 北京週報日本語部 電 話 (8610) 68996230
  京ICP备08005356号 京公网安备110102005860号

中国語辞書: