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中国、90後の男性が抗戦史の研究に夢中 15歳から史料を収集
  ·   2018-03-30  ·  ソース:
タグ: 抗戦史;研究;中日交流
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多くの90後(1990年代生まれ)の若者がゲームをしたり、漫画を読んだり、自撮りを楽しんだりしている。そのような若者とは異なり、江紫辰(24)さんの趣味は「クール」で、多くの古い書籍を読み込み、中国軍の抗戦史を研究したり、中国を侵略した旧日本軍の戦争犯罪の証拠を収集したりするのが好きだ。ここ数年、江さんは、その趣味に完全にのめりこみ、給料のほとんどをつぎ込んで、関連史料を収集しているという。広州日報が報じた。

江さんは、同年代の若者の中では「変わり者」の部類と自嘲気味に話すものの、史料収集がとても楽しいという。昨年、江さんは書籍「侵華日軍第六師団南京戦役・暴行実録」を刊行し、今年と来年も、中国の抗戦史に関する書籍を引き続き刊行する予定という。

抗戦史の研究に夢中

江さんは、「『歴史が専門?』とよく聞かれるが、『今は電力システムの仕事をしていて、大学の専門も機械だった』と答えても、信じてもらえない」と笑いながら話した。

2009年、当時15歳だった江さんは、テレビで偶然、中国の抗日戦争の歴史を紹介するドキュメンタリー番組を見て、「中国軍の抗日史に、感動的なエピソードがこんなにたくさんあるとは知らなかった。以前は中国の抗戦史のことをほとんど知らなかった」とすぐに興味を持った。そして、思い立ってからすぐに行動に移し、その後の約1年間、あちこちから抗戦関連の史料を集め、ネット上でも各種抗戦関連の書籍がほしいと書き込んだ。その他、日本に留学している学生にも、日本の関連史料を集めて送ってもらい、さらに、1年かけて自費で日本語を学んだ。

11年、江さんは、近所に90代の元兵士が住んでいることを知り、すぐにその男性を訪問した。そして、抗戦の際に経験したことを聞いて、大きな感銘を受けた。しかし、その年の末、その男性は亡くなってしまった。江さんは、一人でも多くの中国人に、抗日戦争で中国が勝利するのはどれほど大変なことだったかを知ってもらわなければならないと感じた。

ここ数年、江さんは、映画を見る、街をぶらぶらする、服を買うといったことをなるべく控えて節約した生活を送り、仕事で得たお金のほとんど全てを史料購入につぎ込み、これまでに使った金額は合わせて約20万元(約338万円)に達するという。それにより、江さんは、これまで埋もれていた貴重な資料も発掘した。

南京大虐殺を否定する日本に黙っていられない

南京大虐殺は世界を震撼させた。しかし、日本の右翼は近年、その歴史を改ざんしたり、ひいては否定したりしている。

「歴史の真相は抹殺したり、改ざんしたりしてはならないもの。旧日本軍の随軍記者が、当時南京で起きた惨状をリアルに記録している」。江さんは自ら日本を訪問し、日本の随軍記者が中国侵略戦争終了後に書いた日記や出版した書籍を収集した。それらの資料には、旧日本軍が当時南京で犯した戦争犯罪についての内容がしっかりと記録されている。

南京大虐殺発生から丸80年に当たる2017年に合わせて、真実を明らかにするために、江さんは南京防衛戦に関する書籍を刊行することにした。そして、半年間かけて、「侵華日軍第六師団南京戦役・暴行実録」を書き上げ、刊行した。この本で記載した研究結果は、多くの歴史学者にも認められている。

江さんは今年も「南京防衛戦全史」を刊行する予定で、その後、常徳会戦(日本名・常徳殲滅作戦)と台児荘戦役(日本名・台児荘の戦い)に関する書籍も手掛ける計画という。(編集KN)

「人民網日本語版」2018年3月29日

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