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「中国人に惚れ込んだ」日本舞踊家の藤間万恵さん
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本誌記者 成瀬明絵 · 2017-09-25 |
タグ: 日本舞踊;文化交流;中日交流 | 印刷 |
文化交流使の活動を終え、日本に帰国後も藤間さんと中国との繋がりは続いている。「文化交流使として活動していた頃は日本語学科のある大学へ行くことが多かったけれど、現在は舞踏学科のある学校でも講演するようになり、思いがけず活動の幅は広がっている。聞くところによると、ヨーロッパ方面などでは帰国後も講演のオファーを受けるといった現象はほとんど起こらないとのこと」。中国へ派遣されて幸運だったと言われたこともあると、藤間さんは顔を綻ばせた。
中央民族大学で講座を受ける学生たち
藤間さんは今後中国で日本舞踊を広める活動について、中国人の弟子に期待しているという。「日本人の私が考えたことを伝えるよりも、彼らが中国人として感じたことを伝えた方が、中国の方々にはすっと入っていくはず。中国で行う発表会なども、本当は現地の方々が現地で調達した道具を使ってやってみてほしい。もちろん日本から道具を持ち込み、日本舞踊家を招待して発表会を行うことも有意義だけれど、定期的な開催はどうしても難しい。大事なのは、定期的に続けていくこと」。
中国人の弟子・牛さん
インタビュー中、藤間さんが何度も口にした言葉があった。それは彼女を支えてくれた中国人への感謝の気持ちだ。「もしも一人だけで活動していたら、絶対にうまくいっていなかった。今日があるのも全て私を助けてくれた中国の方々のおかげ。私は親切な彼らに惚れ込んでしまった」。
文化交流使として活動していた頃から数年経った今でも中国での講演のオファーを受ける藤間さん。気取らず自然体で日本舞踊を伝える彼女の姿に惚れ込んだ中国人も、きっと少なくないのだろう。(文・写真:本誌記者成瀬明絵)
「北京週報日本語版」2017年9月25日
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