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ドラマ「カルテット」のようなユニークさ追求する「山澤カルテット」
  ·   2017-07-28  ·  ソース:
タグ: 日本;ドラマ;中日交流
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今年冬クールに情報コミュニティサイト・豆瓣網で9.1ポイントの評価を獲得した日本ドラマ「カルテット」の影響でクラシック音楽ブームが巻き起こっている。(文:廖陽。澎湃新聞)

同ドラマでは、演奏家としての夢を諦めきれない「三流奏者」4人が弦楽四重奏のカルテット「ドーナツホール」を結成し、大人の世界における現実と辛さを淡々と語っていくというストーリー。たとえ演奏会場がレストラン、ショッピングモール、マンションの下だろうが、演奏衣装が優雅な舞台衣装やユニークな着ぐるみだろうが、4人はそうしたことを一切気にすることなく純粋に音楽を楽しんでいる。

そして上海にはまるで同ドラマそのもののような「カルテット」が実在するという。4人の個性豊かな90後(1990年代生まれ)は「山澤カルテット」を結成し、同ドラマのように優雅さと庶民っぽさが混在したスタイルとなっている。4人はクラシック音楽には実は様々な楽しみ方があると考えており、演奏会場も客層もステージパフォーマンスのいずれにも制限を一切に設けていない。

「山澤カルテット」は現在、上海にある新しいコワーキングスペース「米域MIXPACE」で巡回公演「成人法則」を開催しており、その曲目の全てが同ドラマで使用された曲となっており、公演の度にに大勢の観客が集まっている。

「山澤カルテット」は2017年に結成され、1992年生まれの陳宏達さんがその発起人だ。

同ドラマの「ドーナツホール」と同じく、「山澤カルテット」の担当楽器は第1・第2バイオリン、ヴィオラ、チェロで構成されている。第2バイオリン担当は上海音楽学院に大学院生として通っている劉沁妤さん、ヴィオラ担当は上海音楽学院4年生の武梓顔さん、チェロ担当は華東師範大学管弦楽学科修士課程の丁果果さん、第1バイオリン担当は4人の中で唯一大学で音楽を学んでいない陳宏達さん。

陳さんは小学生の頃からバイオリンを習っていたが、大学では広告学を専攻。しかし偶然のチャンスから陳さんは上海彩虹室内楽団の首席バイオリン奏者を務めることになった。陳さんは、「音楽ホールなどの正式な会場でクラシック音楽会を開催したことは多いが、みたところ、クラシック音楽は心から受け入れられ、好かれているわけではなく、観客との距離感があり、自分の生活とはあまり結びつきのないものだとみなされているようだ」と語った。

多くの楽団がオフィスビル、キャンパス、コミュニティでクラシック音楽を演奏し、クラシック音楽の普及やアピールを行っているが、その効果はほとんどない。陳さんは、その原因について、「多くの普及活動は一貫性のない構成内容で、今週はクラシック、翌週は京劇といった形。これでは物珍しさを期待する観客しかやって来ない」と分析している。

陳さんは伝道師のように堅苦しい理屈を語るスタイルでクラシック音楽を普及させるやり方を望んでいない。音楽会を魅力的なものにプロデュースし、観客を魅了し、自ら進んでその魅力に触れたいと思わせたいという思いが陳さんのこの仕事における原動力となっている。

そんな経緯を経て、「山澤カルテット」と音楽会「成人法則」が生まれた。

従来の音楽会とは異なり、この音楽会はテーマや曲目も全て人気ドラマ「カルテット」の曲を採用したため、自然と話題となり注目を集めることとなった。会場の内装・デザイン、会場の選択、観客の体験において、この音楽会は従来の概念を覆している。音楽会の会場は芸術的な雰囲気にあふれており、ステージと観客席には境界がなく、観客は姿勢を正して座る必要がなく、自由に立ったり、座ったり、写真撮影したりすることができ、奏者と観客が楽しめる最高の雰囲気を整えている。

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