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日本の「老舗之美」に迫る
  ·   2017-07-04  ·  ソース:
タグ: 日本;老舗;中日交流
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京都の文化は大切に保たれている日本の伝統文化であり、日本で継承され、発展してきた中国の唐・宋の文化でもある。近年、中国で海外旅行が大人気になるにつれ、日本は、中国人観光客に最も人気の旅行先の一つとなっている。中でも、日本文化の代表ともいえる京都が、「絶対に行きたい場所」となっている。(文:魯娜。中国文化報掲載)

それらを背景に2015年9月、京都の民宿、職人の作品の展示販売、旅行プラン、文化発信、交流を提供するプラットフォーム「京都之間」が立ち上げられ、京都と北京のチームが協力するスタイルで、最も京都らしい文化生活を記録し、それを図書にして刊行したり、サロンイベントを開催したりしてし、中国人観光客に京都で一層素晴らしい体験をしてもらおうと取り組んでいる。

6月25日、北京で京都観光プロモーションイベント「京都之間」の発表会が開催され、「時間、空間、人」をテーマに、会場の壁では、京都の三千寺社や四季を描いた動画が流され、京都の多彩な文化や生活美学が紹介され、夏本番を目前に控える北京に古都京都ならではの涼しさが提供された。

「京都之間」の責任者・何佳さんは京都で20年暮らし、デザインや民宿のリフォーム、観光などの仕事に従事した経験を持つ。そんな何さんによると、「日本は、世界有数の『老舗』大国で、100年以上の歴史を誇る老舗が数万軒ある。その多くが京都に集中しており、最新の統計では京都に1485軒ある。各老舗は伝統文化を大切に守り、それを継承している。各老舗の経営史は、一族の伝承史、時代の発展史であり、個人の成長史でもある」。

それら老舗の物語を探り、一人でも多くの中国人に京都文化を深く体験してもらおうと、発表会では、京都の茶道家や華道家、職人などが登場し、それぞれの技術を披露した。来場者は裏千家の香り良く、苦く甘い抹茶を堪能し、華道の家元・池坊の華道家が生けた、目を奪われるほどの美しさの花に心を癒され、金属に装飾を施す京錺の老舗「竹影堂」の職人の卓越した技巧に驚嘆した。

200年以上の歴史を誇る「竹影堂」の初代・金吾は、目貫刃剣の小道具を製作し、その卓越した技術が評価され、四代目・竹次郎の時に、故有栖川宮殿下より「竹影堂榮真」の号を授けられた。七代目の佳永氏は、「自分が『竹影堂』を継いだのは、『竹影堂』が多くの人に愛されているから。でも、私を支えているのは、一族の名声ではなく、自分の技術」と語る。その自信に満ちた声には、佳永氏自身の技術に対する誇りが感じられた。

何さんによると、古くから定期市文化が京都で大切に残され、発展してきた。手作りの独創的な作品が、京都の人々の生活に独特の味を添えている。現在、京都には周期的に開催される各種定期市があるほか、各種職人や京都の特色ある産業が京都に集まっている。

「街で興った老舗が、逆巻く時代の流れの中で、ずっと生き残って来られた理由は何だろう?現在の継承者たちが、自分の家業を継ぐようになったきっかけは何なのだろう?さまざまな業界で活躍するそれらの継承者にとって、一番継承し続けたい『宝』とは何なのだろう?100年以上の歴史を誇るということは、楽しむ気持ちより、背負っている使命のほうがはるかに大きいのだろうか?京都の文化を発信する者として、『京都之間』は、『定期市』を開発内容の一つとし、100年以上の歴史を誇る老舗を訪問し、それぞれの一族の歴史や職人らの独特の人生に迫りたい。何度も取材して、関連の情報をまとめ、それを書籍にして出版し、京都を訪問する旅行者に便利な情報を提供したい」としている。(編集KN)

「人民網日本語版」2017年7月4日

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