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人気の高い日本ドラマの特徴は現実と向き合いながら保たれたぬくもり
  ·   2017-05-08
タグ: 日本;ドラマ;中日交流
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社会の現状が垣間見える職場 

職場を舞台としたドラマも日本ドラマにおいて高い実力を誇るジャンルだ。「白い巨塔」や 「半沢直樹」などが、各業界の内部に潜む理不尽な実態や暗黙のルールに着眼点を置いてストーリーが展開されたのとは異なり、近年の職場を舞台とした日本ドラマは、社会の現状が垣間見える、「窓口」となっている。しかし、「仕事というのは、ロボットのように冷たく無情なものではなく、温かみを持ち、人生の虚しさを埋めてくれるもの」というメッセージに変わりはない。そして、ゆっくりと丁寧に仕事をする職人精神を表現し、焦らずにバランスを取りながらコツコツと生きるよう見る人を励ましている。

 

第1回コンフィデンスアワード・ドラマ賞で作品賞を受賞したのも職場が舞台のドラマ 「民王」。奇想天外なテーマの同ドラマでは、ひょんなことから、総理大臣の武藤泰山と、息子で大学生の翔の人格がある日突然入れ替わってしまう。外交マナーや国際提携の慣例などが随所に織り交ぜられているものの、同ドラマで主に表現されているのは、複雑な父親と息子の感情だ。人格が入れ替わって以降、父親は仕方なく息子に政治の知識を詰め込もうとする一方、息子は父親の仕事の大変さを身をもって感じる。そして、父親も息子の穏やかな性格がとても貴重であることに少しずつ気づく。職場が舞台のドラマといっても、そこには親子間の思いが詰まっており、それがコミカルに表現されている。

 

第4回コンフィデンスアワード・ドラマ賞で作品賞を受賞した「重版出来」は、日本の漫画産業にスポットを当てており、デジタル化の波が押し寄せる今、あえて従来型の出版業界の「代弁者」となった。同ドラマでは、先輩漫画家の三蔵山龍がふさぎ込んでいた新人漫画家の中田伯に、「このおにぎりを1個作るのに、どれだけの水が使われているか知っていますか?米作りから考えると270リットルもの水が必要です。それを『バーチャルウォーター』と呼ぶそうです。その水に ほとんどの人が気づかないですが、見えない水を想像したほうが世界は広がる」と語る名言があった。同ドラマがスポットを当てていたのが、漫画業界で見過ごされている「バーチャルウォーター」。句読点一つのために何時間も頭を悩ますまじめな編集者、真剣に本を並べる本屋のスタッフ、営業で走り回り、革靴の靴底がすり減ってしまった営業マン。漫画やドラマを見る人は、それ自体のおもしろさに感謝すると同時に、見えないところで黙々と努力してくれいている人たちへの感謝も忘れてはいけない。(編集KN)

「人民網日本語版」2017年5月8日

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