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無錫で国際花見ウィーク開幕、友好の桜植え続け30年
本誌記者 勝又あや子  ·   2017-03-29  ·  ソース:
タグ: 無錫;花見ウィーク;中日交流
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中国有数の桜の名所として知られる江蘇省無錫市の無錫黿頭渚公園で、2017年3月28日、無錫市人民対外友好協会が主催する「2017無錫国際花見ウィーク」が開幕した。

 太湖のほとりにある同公園では、1987年に日本の市民グループによる植樹活動が始められて以来、中日双方の協力で「桜友誼林」の建設が進められてきた。これまで延べ1万6000人余りの日本人が無錫を訪れて植樹や友好活動に参加し、当初1500本だった桜の木は、今では100種類、3万本余りまで増えた。2010年からは「桜花谷」と名付けられた新たな桜林の建設も始まり、現在も桜の植樹活動が続けられている。桜友誼林建設30周年に当たる今年は、花見ウィークのほかにも様々な記念活動が行われ、日本からも約300人が参加した。日中双方の政府関係者、交流団体メンバーなどが30年来の桜を通じた中日民間交流を振り返り、新たな交流を深めた。

 無錫国際花見ウィークは毎年3月下旬、桜の開花時期に合わせて開催され、中国国内屈指の桜祭りとして知られている。28日午前、無錫黿頭渚公園桜花谷で行われた開幕式には、中国側から全国人民対外友好協会の宋敬武副会長、無錫市文化旅游発展グループの徐国偉取締役会会長、江蘇省外事弁公室の黄錫強副主任、無錫市王進健副市長、日本側からは在上海日本国総領事館の片山和之総領事と明石市の泉房穂市長が出席した。

 開幕式で挨拶した全国人民対外友好協会の宋敬武副会長は、桜友誼林を「無錫と日本との民間交流の賜物であり、中日民間交流のモデルでもある」と高く評価した。在上海日本国総領事館の片山和之総領事は「無錫には1700人余りの在留邦人と、280社の日商クラブ加盟企業がある」と無錫と日本の強い結びつきを紹介し、「この無錫での桜を通じた交流の30年の歴史は、日中民間交流がいかに力を持ち、市民や政府も含めた多くの関係者を巻き込んで継続し、大きく成長していくことができるかを示す素晴らしい事例であり、象徴である」と述べた。無錫市と友好関係を持つ兵庫県明石市の泉房穂市長は中国語でスピーチし、「桜は毎年咲く。私たちの友好の花も同じように咲く。私たちの友好が変わることはない」と力強く語りかけ、会場を沸かせた。

開幕式では、中日の演奏家による二胡や琴、尺八、和太鼓などの演奏も披露された。中日の若者に人気のバーチャルシンガー、初音ミクが歌う『千本桜』の邦楽による生演奏や、片山総領事夫人も参加した二胡と琴による『さくらさくら』と『茉莉花(ジャスミン)』の合奏などが行われ、会場は終始和やかな雰囲気に包まれた。『無錫旅情』で知られる歌手の尾形大作氏も参加し、同曲を披露した。また日本さくらプリンセスの染矢智美さんも参加してイベントに華やかさを添え、行く先々で記念写真を希望する来場者に取り囲まれていた。今年は中日国交正常化45周年に当たることもあり、茶道デモンストレーションと体験、日本伝統音楽講座、巻き寿司作りなど、日本の文化を体験できるイベントも数多く行われ、桜とともに来場者を楽しませた。

開幕式当日はうららかな陽気に恵まれ、幼稚園や小学校の遠足、家族連れなど多くの花見客で賑わった。家族で公園を訪れていた無錫市民の趙さん(30歳)は、「桜を日本人が植えたということは知っていますよ。両国の人々の交流を促進する意義のある活動だと思います」と語った。30年にわたって中日双方の協力によって植え続けられた桜は、春らしい風情と憩いを感じさせる場として定着したと同時に、中日友好に思いをはせる場所にもなっているようだ。

「北京週報日本語版」2017年3月29日

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