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「不思議の国のトットちゃん」:子供心を忘れず豊かな人生送るトットちゃん
  ·   2017-02-23  ·  ソース:
タグ: 日本;黒柳徹子;中日交流
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日本のエッセイスト黒柳徹子さん(84)の代表作である自伝的物語「窓ぎわのトットちゃん」の姉妹作「不思議の国のトットちゃん」がこのほど、中国の新経典文化から刊行された。同作品では、「トットちゃん」というあだ名の黒柳さんの成長の過程や、いろんな人に出会い、視野が広がったことがユーモアを織り交ぜながら綴られている。同作品を読むと、温かい気持ちになることができる。(文:許暘。文匯報掲載)

80歳を過ぎた黒柳さんだが、「トットちゃん」の物語を綴る筆は停まる気配がない。1981年に刊行され大ヒット作となった「窓ぎわのトットちゃん」と、それから20年以上経った2005年に日本で発売された「不思議の国のトットちゃん」は、互いに補足し合い、その内容は調和して一貫している。子供のころから大人になるまでの過程がつながり、さまざまなエピソードの細かい点までがはっきりと綴られている。

尊重され理解される子供は人格が整えられる

黒柳さんが通学したトモエ学園を舞台に、小学生時代などを綴った「窓ぎわのトットちゃん」は日本での累計販売部数が約1000万部に達し、35ヶ国で翻訳された。さらに、世界中で大きな反響を呼んだ。中国語版(簡体語)の「窓ぎわのトットちゃん」は2003年に発売されてからこれまでに販売部数が960万部に達した。その舞台となっているサプライズや愛に満ちたトモエ学園は、多くの子供のあこがれの場所となっている。

お茶目な「トットちゃん」に胸をときめかせているというより、多くの子供は尊重され、理解されることを強く願っていると言えるだろう。また、多くの子供は、その枕元に「窓ぎわのトットちゃん」を置き、悩ましい青春時代の心の支えとしてきた。実際、黒柳さんには「トットちゃん」の面影が今も残っている。黒柳さんは「トットちゃん」の成長を綴ることで、自分を客観的に見ている。

「不思議の国のトットちゃん」では、「トットちゃん」の子供のころにスポットが当てられているわけではないが、いろんなエピソードを通して、成長の過程におけるいろんな疑問が綴られ、大人になった「トットちゃん」も世界に興味津津となる。遠くに足を運べば運ぶほど、「トットちゃん」の疑問は増え、もともと伸び伸びと育った彼女は、生活の至る所に隠れている素晴らしいものに心を打たれる。

「タマネギ頭」の黒柳さんは生きたレジェンド

03年に「窓ぎわのトットちゃん」を刊行して以降、新経典文化はこれまでに黒柳さんの作品16作を刊行してきた。心理学界や教育界は、「トットちゃん」シリーズは世界中の数千万人の読者に笑顔と感動をもたらしただけでなく、現代教育に新たな活力を注入したと評価している。

黒柳さんはベストセラー作家であるが、日本人にとって最もおなじみの姿は「タマネギ頭」でテレビ番組の司会を務める黒柳さんだろう。15年、黒柳さんの冠番組である「徹子の部屋」は放送1万回を迎え、同一司会者番組の最多放送回数記録で、ギネス世界記録に認定された。

84歳の黒柳さんは今では生きたレジェンドで、その伝説の秘密は「トットちゃん」の中に隠されているのかもしれない。幼少期に、多動性障害と推測され、教師に叱られ、小学校を1年生の時に退学させられた黒柳さんは、自由な教育を取り入れるトモエ学園で、歩むべき方向を見つけることができた。黒柳さんが作品の中で綴っているように、「学校での勉強は、無表情で知識を頭から頭に詰め込んでいくということではなく、教師と生徒がいつも心の触れ合いをすること」であるはずだ。 (編集KN)

「人民網日本語版」2017年2月22日

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