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どの国の映画とも違う「味」のある日本映画(一)
  ·   2017-01-11  ·  ソース:
タグ: 日本;映画;中日交流
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日本映画が世界に革命を起こす時代は終わり、その座は、アニメや顔面偏差値の高いさわやかなアイドル、悲しい青春時代やちょっとした幸せを描く作品に奪われたとの声もある。しかし、そのようなネガティブな見方は現実とかけ離れているわけではなく、ここ数年日本で大人気になっている映画は、人気漫画や小説を原作とし、さらにアイドルを起用することで、原作とアイドルのファン両方を抱え込んでしまう作品が多いものの、目立つ存在である顔面偏差値の高いアイドルたちだけが日本映画の中心というわけではなく、不器用な青春を描く山下敦弘監督、癒し系映画の沖田修一監督、深みのある作品で知られる是枝裕和監督、80歳を過ぎてもコンスタントに作品を作り続ける山田洋次監督などもおり、それらの作品では悲しみと喜びが入り混じる独特な手法で、歴史や家族に潜む光と影が描き出されている。(文:柳青。文匯報掲載)

日本映画の最大のメリットは、シンプルなもの、含みのあるもの、若手俳優ぞろいのもの、ベテラン勢がそろったもの、かわいさを売りにしたもの、厳粛な雰囲気のものなど、どんな作品であっても他の国の映画とは異なる雰囲気を醸し出している点だ。そのような「日本映画独特の味」は、日本社会にある人情、世情から自然とにじみ出ているもので、商業映画界の良好な発展の土壌のもとで、培われてきた自由な表現の表れでもある。一見ポップな楽しみにしか見えない顔面偏差値の高いアイドルなどもアートの足を引っ張る存在とは見られない。発展した商業映画に原罪はなく、産業全体が良好な発展段階に入ると、過度に傑作を追求する野心は消え、クリエーターたちがあたたかい気持ちで、作品の規模にかからず、商業映画一作一作に向き合う。そのような環境でこそ、作品の多元化が実現でき、そのような環境でこそ、芸術にとって寛容な土壌を提供することができる。

中国と同じく、日本でも、人気小説や漫画を原作とする映画が数多く製作されており、映画館で上映されているほとんどの作品がその種に属し、ジャンルはロマンスとミステリーが人気だ。人気漫画を映画化したものには「セトウツミ」、「ヒメアノ〜ル」、「暗殺教室」、「オオカミ少女と黒王子」、「信長協奏曲」などがあり、人気小説を映画化したものには「世界から猫が消えたなら」、「64 ロクヨン」、「探偵ミタライの事件簿 星籠の海」などがある。これらの映画には、人気アイドルなどが出演しており、原作のファンとアイドルのファンを両方抱え込むことで、確実にヒットさせるという共通の製作スタンスがある。

 ヒット作品のお決まりの手法に従うというのは、時に、通常は多くの人が敬遠しがちな内容の作品を、より多くの人に見てもらうことのできる、手っ取り早い方法となる。「信長協奏曲」はその最も典型的な例で、漫画がドラマ化され、その後映画化されるという、お決まりの手法に従ってきた。そのストーリーは、勉強が苦手な高校生のサブローが、ひょんなことから戦国時代にタイムスリップしてしまい、織田信長として生きるというもの。新鮮で独特な視点で、歴史的な事件「本能寺の変」が描かれている。作中には、かわいらしいシーンや熱血な場面ばかりではなく、歴史というやや敬遠されがちな話題まで盛り込まれている。このような映画は、大ヒットして製作者が喜ぶだけでなく、見る人も楽しみながら、歴史の知識を得ることができ、商業、文化、娯楽、芸術の要素を満たす一石四鳥の存在になる。(編集KN)

「人民網日本語版」2017年1月11日

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