2015年、協会は「よりよい共生のために―在日中国人ボランティアの挑戦」という本を出版し、協会のこれまでの歩みやボランティアたちの経歴などを紹介している。また華人華僑が日本で直面する各種問題についてもテキスト形式で紹介されている。

華人華僑の悩みを解決するだけでなく、ボランティアたちは日本でのNPO活動にも参加している。東日本大震災が発生した際には、ボランティアたちは9時間かけて被災地まで赴き、被災地の住民に食料を届けた。その他にも不定期に街の清掃活動なども行っている。

「華人の良いイメージは口で言って作り上げるものではないし、ましてや虚言を弄して作り上げるものではない。各人の真心と責任と奉仕に基づいて作り上げていくべきものだ。行動していくことで、少しずつ在日華人のイメージと影響を良いものに変えていくことができる」と張さんは語った。

「徳は孤ならず、必ず隣有り（徳のある人は孤立することなく、必ずそれに賛同する人が集まるという論語の言葉）」は中日ボランティア協会が掲げる理念だ。張さんは「一は零より大きい。まずは善行から。華僑のNPO組織なんて挫折すると言った人がいたが、我々は挫折しなかった。私は今後もNPOとしての活動を続け、より多くの華僑華人をサポートしていきたいと思う」と語った。（編集TG）

「人民網日本語版」2016年3月23日