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世界に新たなインフレ周期到来 深刻な結果をもたらすか
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· 2021-03-18 · ソース:人民網 |
タグ: 世界経済;インフレ;経済 | 印刷 |
長江証券の伍戈チーフエコノミストは、「目下、インフレ観測がなぜ上昇しているかというと、世界経済の回復及び主要エコノミーの活性化政策の強化が重要な原因であることは確かだが、供給側の回復の相対的な遅さによる需給のアンバランスこそ問題の所在だ」と述べた。
伍氏は、「現在は世界の主要消費国である欧米で感染症が抑制され、需要が目に見えて回復し始めたが、ブラジルやチリなどの原材料供給国の感染状況は依然として厳しく、銅や鉄など一部の重要原料の生産・輸送が制約を受けている。国によって感染症対策と経済回復との間に『タイムラグ』があり、それが需給のアンバランスをもたらし、価格の上昇を後押ししている」との見方を示した。
また伍氏は、「感染状況が好転すれば世界の需要をさらに回復上昇させるが、供給の弱点を短期間で完全に補うことは難しく、原材料の供給もすぐに回復して正常な状態に戻れるわけではない。こうした状況の中、需要の回復が供給より早い状況が今後も続く可能性があり、インフラも今後しばらく続くことになる」と述べた。
しかし新たなインフレの波は、好転し始めたばかりの世界経済にとって次の打撃にはならないとみられる。
分析によれば、現在、米欧日のインフレ水準は回復上昇しているが、それでも歴史的にみて相対的に低い水準にあり、そして各国の中央銀行が設定した政策目標の範囲に収まっている。そのためインフレを過度に心配する必要はない。
丁氏は、「現在のインフレは主に経済回復がもたらした緩やかな再インフレであり、持続的な高インフレではなく、ましてや深刻な結果をもたらすスタグフレーションでもない。供給と需要が徐々に回復すれば、経済が徐々に正常な水準に戻ることになり、インフレが拡大を続ける可能性は低い。しかし多くの国が巨額の債務を背負い、金融市場が極めて脆弱・敏感な状態にあることを考慮すると、インフレには警戒し続ける必要がある」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年3月18日
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