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追加関税の「ゲーム」はいずれ代償を支払うことになる
  ·   2019-06-12  ·  ソース:北京週報
タグ: 追加関税;米国;経済
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近ごろ米国側が追加関税によってメキシコを威嚇し、中央アメリカから米国へ入国しようとする移民を更に力を入れて阻止することをメキシコ側に認めさせた。米国側は「偉大な合意」に達したと意気揚々と宣言したが、数日も経たない内にポンペオ米国務長官はメキシコが不法移民対策において充分な成果を上げることができなければ、米国はメキシコ製品に追加関税を課す可能性があるとの声明を発表した。このあからさまな「弱肉強食」は今一度世界を驚愕させ、国際社会では批判が沸き起こった。世界貿易機関(WTO)前事務局長のラミー氏は米国側の「誘拐」という行動が「WTOルールに完全に違反している」と厳しく非難し、今後メキシコ側が米国側からの脅しを受けるリスクが高まるのではと懸念した。

誤った経済貿易政策がもたらした最悪の事態を忘れてはならない。1920年代末、米国は自国本位な高関税政策を提起し、すぐに米国を発端に世界大恐慌が起こった。世界貿易総量は1929年から1934年まで66%縮小し、悲惨な教訓となった。第二次世界大戦後に形成された国際秩序の初志はこの悲劇を繰り返さないことだった。しかし、現米国政府は追加関税という危険なゲームに夢中になり、グローバル市場のリスク源となり、世界でますます多くの人々を深く憂慮させている。

米国の一部の政治家は「関税ゲーム」に深く入り込み、何度も国際関係の道義を踏みにじってきた。彼らは無制限な追加関税を妙薬だと思い込み、ついには「中毒」になり、「関税がなければ永遠に取引が成立することはない」と考え、これら全てが自身に混乱と損害を与えたことにも全く気付かず、グローバル市場にもたらした大きな圧力と衝撃を完全に無視している。スペインのEFE通信社は、グローバル市場は米国政府の関税の濫用により狂った状況に陥っており、人々は第二次世界大戦後に発展し続けてきた多国間メカニズムの安定性に懸念を持ち始めていると指摘した。

米国メディアは先日、ロサンゼルス港が「関税戦」により混乱に陥ったと報道した。航空輸送、道路輸送、鉄道輸送、倉庫管理、建築、製造業から農業まで、南カリフォルニアの物流業のサプライチェーン全体に様々な滞りが生じ、現地の人々はこの混乱を「悪夢」と表現した。しかし米国の一部の政治家は自国民の現実的な苦境を顧みず、いかなる反対意見にも耳を貸さず、メディアに批判されれば彼らを「落ちぶれた」、「誠意のない」メディアであるとした。米国政府は乱暴に振る舞えば「米国を再び偉大に」することができると考えているが、現実は幻想ではなく、妄想でもない。経済ルールに背き、世界の発展の流れをはっきりと見えておらず、最終的には大きな代償を支払うことになるだろう。

「北京週報日本語版」2019年6月12日

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