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日本に社会現象を起こすようなIT企業が生まれない理由とは?
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· 2019-05-16 · ソース:人民網 |
タグ: IT;企業;経済 | 印刷 |
もう1つの重要な原因は消費者にある。消費者が新しい技術やビジネスモデルを受け入れようとしなければ、IT企業は成長するために必要な環境を整えることができない。消費者というレベルで、日本には実は深刻な「経路依存性」の傾向があり、モノや事やモデルを一度受け入れてこれを気に入ると、なかなかこれを手放そうとしない。たとえばネットショッピングは日本には早くからあったが、日本人は今でもネットではなく実店舗で買い物する方を好む。また日本の携帯電話は非常によくできているがゆえに、日本では2013年になってやっとスマートフォンの利用者がフィーチャーフォンの利用者を上回った。その頃の中国ではとっくにスマホが普及していた。消費者が新しいモノ・事をなかなか受け入れないことが、IT企業の成長をより一層難しいものにしている。
このように中国と米国が社会現象を起こせるIT企業を生み出せたのは、その市場規模と大きな関係があるという点は軽視できない。米国は世界中のリソースが集まる場所であることは言わずと知れている。中国で誕生した大手IT企業は14億人に迫る巨大市場と密接不可分であり、巨大市場が企業に消費者のニーズをより満足させる製品やサービスプラン、消費者のニーズを引っぱっていくような製品やサービスプランを打ち出すよう後押しする。日本の人口は中国とは比較にならず、米国とも大きな開きがある上、高齢化が国内消費を冷え込ませ、多くの企業が海外進出を迫られると同時に、新興産業が育つ環境を悪化させている。
日本になぜBATやGAFAが生まれないのか。背後にある原因は、成功を求める多くの人や産業にとって、またすでに成功を収めた多くの人や産業にとって、大いに参考になるといえよう。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年5月15日
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