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東風ホンダのCR-Vが販売再開 問題解決に努力
  ·   2018-06-12  ·  ソース:
タグ: 自動車;ホンダ;経済
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東風ホンダ汽車有限公司はこのほど、2017年2月14日から2018年2月27日までの間に製造された、1.5リットルターボエンジン搭載の「CR-V」2018年モデルの一部をリコールすることを明らかにした。対象車は13万455台に上る。この発表を受けて、エンジンオイルに問題があるとして2ヶ月半にわたり販売を停止されていたCR-Vの販売が再開されることになった。またCR-Vは中国の自動車史上で初めてリコールによって販売を停止された車種になった。「経済日報」が伝えた。 

CR-Vは中国の細分化されたスポーツ用多目的車(SUV)市場で人気を集めるコンパクトSUVで、2004年から現在までの間に中国では100万台が販売された。

東風ホンダ関連部門の責任者の加藤文男さんは、「消費者から問題の指摘を受けて確認したところ、東風ホンダは問題ある車両の一部を回収しており、そのエンジンを分解して調べてみると、エンジンオイルが増える現象がみられることがわかった。これは主に設計の問題であり、エンジンのパラメータ較正と関連があると思われる。この過程では、部品にはすべて異常がなかったので、少なくともエンジンには製造過程での問題はないといえる」と話す。

今回のリコール対象車両について、東風ホンダは4段階でハードウェアを交換し、ソフトウェアをバージョンアップする。具体的には、エアコンユニットとラジエーター散水管ユニットを無償で交換し、エンジンを制御するFI-ECUソフトと無段変速機(CVT)搭載車種の通信機TCUソフトをバージョンアップするという。

リコール措置がエンジンや車両の性能への懸念を起こさないかという問題について、東風ホンダサービス技術科の関泰松科長は、「東風は国が資格を認定した検査機関に特に依頼して、リコールになった車両の動力性能、経済性、騒音、排気ガス、エネルギー消費量などについて、中国の国家基準を踏まえてテストを行うことを要求し、その結果、これらの性能の指標は技術上の要求を満たしており、リコール前のデータと基本的に一致しており、関連の性能にいかなる影響も与えないことがわかった」と説明する。

東風ホンダ販売部の郭和平副部長は、「現在、2万台近いCR-Vがリコール作業を終え、これは対象車の15%にあたる。今後1年以内に13万台のリコールを完了させる計画だ」と話す。

だがCR-Vのエンジンオイル問題は、東風ホンダが掲げる今年の販売目標74万台の達成に不確定性を投げかける。今年1~4月の東風ホンダの末端の販売スポットにおける累計販売台数は17万7千台で、前年同期比9.8%減少した。CR-Vは累計2万2268台で、同61.4%の減少だった。豆腐ホンダの鄭純楷執行副社長は、「CR-Vが販売停止になったので、他の車種の売り上げを伸ばすよう努力し、不足点を補ってきた。たとえば5月には『シビック』が1万7千台以上売れたし、『ヴェゼル』(XR-V)も約1万4千台売れた。5月22日にCR-Vの製造と販売が再開されると、新たなビジネス戦略を次々に打ち出した。CR-Vの販売をできるだけ早く適切な水準まで回復させたい。達成は早ければ早いほどよい」と説明する。

実際、国家市場監督管理総局欠陥製品管理センターが5月に発表したリコールの広告では、同月に中国でのリコール台数が最も多かった乗用車ブランドはアウディで、これは一部車両でエンジン冷却装置の補助クーランドポンプに2パターンの異常がみられ、エンジンコントロールユニットが発火する恐れがあり、安全性に問題があったためで、アウディは一度に65万9049台のリコールに踏み切り、総台数の80.57%以上を占める事態となった。だがアウディの「天文学的」なリコールは、CR-Vのエンジンオイル問題のように問題が長引いて、消費者の権利保護の問題を引き起こしてはいない。

CR-Vのエンジンオイル問題が起きると、東風ホンダは危機対応メカニズムの再点検を行った。今年4月2日に就任したばかりの夏目達也社長は、「過去数ヶ月間、弊社は問題解決のペースをさらに早めるにはどうしたらよいかを繰り返し考えてきた。現在、東風ホンダと北京で事務を取り仕切るホンダ中国法人、広州に拠点を構える広汽ホンダ、日本のホンダ本社の栃木県にある研究所との間で連動メカニズムが構築されており、問題が発生すればただちに解決に乗り出せるようになった」と説明する。

このような取り組みは、東風ホンダがCR-Vのエンジンオイル問題がもたらした影響から脱却する上で非常に重要なものであることは明らかだ。(編集KS)

「人民網日本語版」2018年6月12日

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