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日清食品がはじく中国事業での劣勢挽回のそろばん
  ·   2018-04-13
タグ: 日清食品;中国市場;経済
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 日清食品が今麦朗集団との10年間の提携を経てこのたび袂を分かったのは、今麦朗の低価格路線で低級市場を占拠しようとする経営戦略が日清食品の打ち出す高級ブランド路線とかみ合わなかったためだ。日清食品は提携解消にあたり、「今後は香港地区や上海といった大都市の市場を重点的に発展させる」と述べた。高級化路線は日清食品の発展の方向性となったが、現在、インスタントラーメン市場で高いシェアを誇る康師傅や統一などのライバルたちも高級化に向けて市場での配置を進めており、これまでずっと低級市場を攻めてきた今麦朗も中高級市場への参入を検討中だ。

▽商品ラインを拡大 

注目されるのは、高級インスタントラーメン市場の日々激化する競争に直面して、日清食品が中国市場でポテトチップス事業の開拓を始め、販売の新たな成長源を見つけようとしていることだ。日清食品によれば、「これから中国市場に潜在するチャンスを見つけ出し、事業運営とバリューチェーンをよりよく調整していく、またインスタントラーメン以外の新しい商品ラインの普及拡大も進める」という。

日清食品は、「中国市場ではカップヌードル味などのユニークなポテトチップスシリーズの普及拡大に力を入れ、ポテトチップスをカップ麺に次ぐ主力商品にしたい。今後はオートミールやポテトチップスなどをグループの2番目の収益源にしたい」のだという。

朱さんは、「日本のポテトチップスやオートミールは中国の消費者に比較的受け入れられやすい。日清食品はオートミールとポテトチップスの配置によって中国での収益力を強化しようとしている」と述べた。

業界関係者の分析では、「消費バージョンアップという大きな背景の中、日清食品が日本市場での細分化された『高品質インスタントラーメン』を中国に投入したなら、中国の消費者に歓迎される可能性はある。だが日清食品の中国での販売ルート構築は適切ではない。一線都市ではまだなんとかなっているが、二線都市では大型店舗でしか商品を買うことはできないし、三線都市以下ではまったく手に入らない。実際、消費バージョンアップを背景として、二線・三線都市市場には消費の大きな潜在力が備わっており、日清食品は販売ルートを拡張して商品の影響力を高める努力をしなければならない」という。(編集KS)

「人民網日本語版」2018年4月13日

 
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