14日のMSCIの発表によると、中国人民元建て株式（A株）指数､中国A株大型株指数､中国A株中型株指数､中国A株人民元指数など、12の中国関連の指数が組み入れられ、MSCIの中国の株指数、中国A株国際指数の範囲が広がった。

MSCIでアジア太平洋地域指数を主管する重役によると、中国資本市場の開放度やグローバル化が向上するにつれ、世界の投資家は中国市場について理解したいと一層願うようになっている。今回、一連の新指数が組み入れられたことで、中国A株の情報や投資ツールがさらに豊富になり、世界の投資家が根拠に基づいた投資ができるようになる｡

MSCIは昨年6月、2018年6月から中国本土市場のA株指数を、MSCI新興市場指数とオール・カントリー・ワールド・インデックス（ACWI）に組み入れると発表した｡

米Krane SharesのBrendan Ahern最高運用責任者（CIO）は取材に対して、「世界の投資家全体の中で、世界2位のエコノミーである中国の証券市場への配置の割合はこれまで停滞していた｡MSCIが今回中国関連の指数を組み入れたことで、世界の投資家に対して、中国関連の指数の重要度が今後数年増すことに備えておくよう促す」との見方を示した。

米シティバンク、エヌ・エイ（Citibank, N. A.）の最近の予測では、25年までに中国の資本市場の規模は米国に並び、中国証券市場だけでも世界から約2000億ドル（約21兆2000億円）の投資が集まるとみられている｡

株式市場が世界の投資家の注目を集めているだけでなく、中国の金融市場も一層開放され、中国の発展がもたらした利益を投資家にシェアする新たな可能性を提供している｡

Ahern・CIOは、今年6月、MSCIが中国A株を基準指数に盛り込むのは、中国資本市場を世界の投資家に開放する第一歩にすぎず、その後も、さらに多くの中国A株の銘柄がMSCI指数に組み入れられるだろうと分析している｡さらに重要なこととして、中国債権市場が一層対外に開放されるために基礎が添えられることになる｡

昨年3月、中国の「彭博有限合夥企業」は、中国債券を含む新たな固定収益指数2項目を打ち出した｡昨年7月、中国大陸部と香港地区債券市場のコネクティビティ協力も正式に実施が始まった｡

シティバンク、エヌ・エイは、中国債券市場が今後、さらに多くの国際投資を呼び込み、中国の資本市場の改革・開放がスムーズに進めば、中国債権市場には25年までに、世界から7000億ドル（約74兆2000億円）以上の資金が集まるだろうと予測している｡（編集KN）

「人民網日本語版」2018年3月20日