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宅配業の新たな原動力
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本誌評論員 蘭辛珍 · 2017-05-25 |
タグ: 宅配;ネットショッピング;経済 | 印刷 |
世界市場は国内の宅配企業にとって大きなパイである。中国人消費者の越境EC利便性に対するニーズが高まったことで、宅配企業にとって国際的サービスネットワークが国際業務の重要な構成部分になっている。このネットワークがあれば、中国人消費者は代理購入をしなくても自分でネット上のショッピングモールで国外の商品を選ぶことができるし、国外の消費者向けに商品を売るのも便利になる。つまりネットショッピング利用者たちがずっと求めてきた「世界のものを買い、世界に向けて売る」が可能になるのだ。
国内宅配企業の国際宅配市場進出の歩みはもう始まっている。2015年7月、順豊は長春興隆保税区からロシアに直行する越境EC貨物専用の航空便チャーターを開始した。今年5月9日、圓通速逓は先達国際物流の株式61.87%の買収を予定しているとの公告を出した。先達国際物流は香港で上場する国際物流貨物運輸代理企業で、現在世界17の国と地域に企業実体を有している。中国電子商取引研究センターのデータによると、2016年の中国輸入越境EC取引規模は前年同期比33.3%増の1兆2000億元に達し、2017年には1兆8500億元に達する見込みだ。ロシア、EU、米国は中国の越境EC取引で最も活気のある三大市場である。
「一帯一路」戦略の推進につれて、中国と関連地域で貨物の流動が徐々に増加しており、それによって中国の宅配企業は越境大物流という市場チャンスをすでにかぎつけている。越境ECは今後の宅配業界成長の新たな原動力となることが予見できる。
「北京週報日本語版」2017年5月25日
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