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今なぜまたリニアか 高度な国産技術が背景に
  ·   2016-11-29  ·  ソース:
タグ: リニア;開発;経済
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中国中車股フン有限公司(フンはにんべんに分)はこのほど、時速600キロメートルのリニアモーターカー開発プロジェクトを開始することを明らかにした。2020年にサンプル車両第1号を引き渡しする予定で、山東省に高速リニア試験路線を建設する計画もある。中国は高速鉄道世界一の座にどっしり座ると同時に、「リニア時代」が今またひそかに押し寄せている。人民日報が伝えた。

▽一度は「敗北」したリニア

20世紀末、北京と上海を結ぶ京滬高速鉄道の路線が「リニア論争」を引き起こし、リニアが中国人の視界に入ってきた。

1990年、当時の鉄道部は「高滬高速鉄道線路プラン構想報告」を提出。だが97年になっても同高速鉄道が始動するかどうかが決まらず、中国高速鉄道で軌道技術を採用するか、リニア技術を採用するかをめぐって、激しい論争が引き起こされた。

軌道技術の最大の優位点は技術が成熟し、安全性と信頼度が高く、互換性が高いということだ。高速リニアの最大の優位点は速度が速く、登坂能力が高く、路線の選択の幅が広いということだ。伯仲し、一長一短ある2つの技術のロードマッピングの間で、論争は7年近く続き、最終的にリニアが「敗北」した。04年1月、国務院常務会議は同高速鉄道に軌道技術を採用することを認可した。

鉄道部の孫永福副部長(当時)は、「リニア技術の最も大きな問題は実際に運営が行われていないということだった。当時、何回もチームを率いて海外に視察に行った」と話す。その後発表した「中国の高速鉄道成功の道」という文章では、「リニア技術が最終的に軌道に破れた原因は主に3つある。1つ目はリニアの商業運転がまだ始まっていないことで、技術的にさらなる研究が待たれるということ。2つ目はリニア技術は建造コストが軌道よりも高いこと。3つ目は中国の既存の鉄道システムとの汎用性で劣ることだ」と指摘した。  

リニアと軌道の論争の結論が出たことで、中国の軌道技術とリニア技術のはっきりと異なるそれぞれの運命が決定した。06年以降、鉄道は歴史的な「黄金の10年」を迎え、投資の規模や建設の規模がしばしば過去最高を更新した。高速鉄道の営業距離数が世界一に飛躍し、中国鉄道の高速鉄道路線技術も世界のトップレベルの仲間入りをし、こうしてリニア技術は徐々に人々の視界から消えていった。

▽誤解されたリニア

実際、リニア・軌道論争が盛り上がっていた頃、国内初の商用高速リニア路線が03年に上海で運転をスタートした。この全長30キロメートルのリニア路線は、浦東国際空港から上海市の中心部までの移動時間をわずか13分に縮め、中国人が一度は試してみたいことの1つになった。だがリニア路線は「コストがかかる」、「騒音がひどい」、「電磁波の影響がある」などの声が次々に聞こえてきた。こうした問題は今でもインターネットのフォーラムなどで盛んに取り上げられている。これはリニアの「捲土重来」を物語るものだろうか。

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