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中国ネット通販のたどった5変化 「ダブル11」の8年間
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· 2016-11-10 · ソース: |
タグ: ダブル11;ネット通販;経済 | 印刷 |
▽変化4:バタバタから1クリックでOKへ 「指1本で支払い」ができ、ますます便利に
北京市の国有企業で働く尹宇さんは09年の「ダブル11」のことを鮮明に覚えている。朝早くからパソコンの前に座り、割引価格の革靴をショッピングカートに入れたところまではよかったが、支払いに進むと混乱してバタバタになってしまった。「暗証番号を思い出すのにしばらくかかり、その後はネットバンキングのセキュリティキーがわからなくなってしまった。汗をかきかき、あちこち探し回ってキーを見つけ、さあ支払いをしようという段階になって画面をみると、ほしかった革靴はすでに売り切れていた」という。
8年後の今、尹さんは通販の注文の名人で、「携帯電話は銀行カード3枚、クレジットカード1枚と連動しており、(金融商品の)余額宝には十分な残高を入れてあり、それでもダメならアップルペイで対応できるようになっている」と説明する。
アリババがまとめたデータによれば、15年のダブル11では一日の取引全体に占めるモバイル端末経由の割合が68.67%に達した。12年はわずか5%だった。通販プラットフォームはそれぞれ固有の決済方法を次々に準備しており、たとえば京東銭包、易付宝などがある。世界での決済に対応した決済方法もある。分割払いやクレジット払いなどの前倒し消費も徐々に広がっている。
▽変化5:「衝突」から「共振」へ オンラインとオフラインが巨大な市場パイを共有
合肥市政務区にある大型ショッピングセンターの営業販売マネージャーは、「当センターは一度はネットショッピングによって大きな打撃を被った。特に「ダブル11」には、従業員まで大騒ぎして休暇を取り、家でネット通販に明け暮れるという有様で、店舗でのビジネスなどは話にもならなかった」と振り返る。だがここ2年ほどは、オンラインとオフラインが同時に燃え上がるのがダブル11の当たり前の光景になった。
中国社会学会の楊建華常務理事は、「オンラインとオフラインが同じ周波数で共振し『ダブ11』全体の熱狂を生み出しつつある」と指摘する。データをみると、伝統的小売産業のオンライン業務の伸びが目を引く。15年には国美電器のオンライン取引額は同114.5%増加し、蘇寧のオンラインプラットフォーム取引額も同94.93%増加した。
通販専門プラットフォームもオフラインでの実店舗オープンの歩みを加速させ、新たな成長源を模索している。たとえばネットのスナック食品ブランド・三只松鼠の場合、広報担当マネージャーの殷翔さんによると、「うちのブランド初の実店舗がオープンしてから1カ月で、来店者数は12万人を超えた」という。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年11月10日
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