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上海 海外起業家の「中国進出」の人気都市に
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· 2016-10-14 |
タグ: 上海;海外起業家;経済 | 印刷 |
周さんによると、「ますます多くの海外起業家が上海に興味を抱くようになった」という。
周さんが手がけるアクセラレータを例に挙げると、X社は上海での設立から1年半で、100人近い海外の起業家を集めた。これは上海の海外起業家のうち半数を占める数字だ。
周さんは、「都市インフラ、言語環境、長江デルタ地域につながり日本や韓国に近いという地理的優位性などにより、上海は海外起業家が中国に進出する際の人気都市になっている」と話す。
X社は目下、海外のインキュベーターやイノベーション機関との協力を進め、海外の企業プロジェクトの中国での実現を加速させている。オーストラリアと協力して進めている起業拠点事業の場合、中国市場に関心があるオーストラリアの起業家は、オーストラリアの公的サイトでプロジェクトを申請し、申請に通れば他の起業家とグループを形成し、上海で起業に向けた支援・育成を受けることができる。
海外起業家だけではない。上海は今なお「海外から帰国した起業家」の集まる場所だ。2015年末現在の公式データによると、上海で働いたり起業したりする留学経験者は13万人に達し、留学経験者が上海で設立した企業は4900社を超える。上海に常住する外国人専門家も8万8千人以上いる。上海は3年連続で都市コンテスト「魅力ある中国‐外国籍人材の目に最も吸引力があると映る中国の都市」の1位に選ばれている。
イタリア留学経験がある張莉さんは、上海で環境プロジェクトを手がかける企業を設立した。
張さんは、「中国経済が現在のような発展を遂げた今、独自の環境保護ブランド企業がぜひとも必要だ。環境分野の企業は大変で苦労も多いけれど、誰かがやらなければならない」と話す。
起業の成功率は低く、「九死に一生」などと言われるが、張さんは、「チャレンジしてみなければ、人生が戦いであることがわからない」と決意を述べる。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年10月14日
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