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理に適うサーキットブレーカー制度の一時停止
  ·   2016-01-12  ·  北京週報
タグ: 中国;株式;経済
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  サーキットブレーカー発動基準の設定を綿密に考慮する必要がある。10%下落という米国のサーキットブレーカー発動基準は米国金融市場に適応している。最も重要なのは、米国がキャピタルゲインに対し非常に重い税を課している点だ。この課税があるため、米国の機関・個人投資家は株式の長期保有を優先的に選択する。一方、中国A株は株式市場の発展を促進するためキャピタルゲイン課税をしておらず、投資家の取引が頻繁だ。米国ではデリバティブ(例えば先物やオプションなどの金融派生商品)市場が発達しており、極端な状況が起きてもデリバティブを利用してヘッジファンドが可能であり、株式の直接売買に頼らなくてもいい。中国市場は中小投資家が多く、ちょっとした異変でもすぐに株を売ってしまうため、変動性が比較的大きい。

サーキットブレーカー制度の導入は天の時、地の利、人の和を重んじるべきだ。現状を見ると、サーキットブレーカー制度の導入は「屋根が漏っているのに連夜の雨に遭う」状況だと言える。2015年6月の株式市場変動を経た後、A株の変動性は2010年~2014年よりもはるかに高まり、ややもすると100ポイントにも上る変動もとりたてて珍しいことではなくなった。A株を取り囲む外部環境も思うようにはいっていない。域外で人民元安を煽る機関は数え切れず、米国はしばしば南中国海で摩擦を起こし、実体経済は不景気で、中東情勢は波瀾に満ち、朝鮮核問題は局面打開が難しい。サーキットブレーカー制度実施の一時見合わせは理に適ったものである。

「北京週報日本語版」2016年1月12日

 

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