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中国の若者の間で「寺院巡り」が人気になっているワケは?
  ·   2023-03-22  ·  ソース:人民網
タグ: 寺院;若者;文化
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北京市にあるチベット仏教の寺である雍和宮が入場者数制限をしたり、浙江省杭州市の霊隠寺の菩提樹の実などで作られたブレスレットが限定販売になったり、陝西省西安市の広仁寺の入り口に長さ1キロにも達する長蛇の列ができたりと、静かで厳かな寺院が最近賑わいを見せている。それは中国の若者の間で現在、「寺院巡り」が人気となりつつあるからだ。

関連プラットホームの統計によると、今年2月以降に寺院関連の景勝地の前売り入場券を購入した人のうち、90後(1990年代生まれ)と00後(2000年以降生まれ)が約50%を占めている。今年に入り、寺院関連の景勝地の前売り入場券の販売数は前年同期比310%増となっている。SNSの関連の話題の書き込み数や閲覧数は急増しており、今の若者の気持ちをリアルに反映している。

赤い壁と黄色い屋根瓦、生い茂る木々に、うっすらと煙がたなびく寺院を巡ることは、これまではずっとニッチな旅行スタイルだった。しかし、四川省成都市の文殊院の赤い壁の周辺では、漢服やウエディングドレス姿の若者たちが列をなして写真撮影する姿が常に見られるようになり、広東省広州市の大仏寺は、SNS上で、日本のアニメ映画「千と千尋の神隠し」と結び付けられ、ネットユーザーたちの間では、リアル版「千と千尋の神隠し」と評判になり、「一度は行ってみたい場所」となっている。江蘇省南京市の大報恩寺は、建築物の美しさをうまく引き出すライトアップが施され、「ファンタジック」や「サイバーチック」だと話題を集め、まるで伝統的な寺院というよりは一種のアートスペースのようだ。精巧な彫刻が施された歴史的建造物や、神秘的ムードが漂う彫刻や壁画、悠久の歴史がある宗教の物語など、「寺院巡り」は、文化の洗礼を受ける旅であるだけでなく、アートをじっくり楽しむことができる旅でもある。

それだけでなく、雰囲気のいい店を探すために寺院にやって来る人もいる。寺院は清らかで、静かな環境であるため、独特な神秘的ムードが漂い、そこに設置されたカフェは気持ちを落ち着けることができる最高の場所となる。一般的なカフェではすでに満足できなくなった若者たちの間では今、「寺院でコーヒーを飲む」というのが新たなトレンドとなっている。

昨年、杭州市の永福寺の「慈杯コーヒー」がSNSの話題をさらい、多くの人が列を作ってそれを買い求めた。ネットユーザが作った同市の観光ガイドでは、「慈杯コーヒー」が「一度は飲みたい人気商品」として紹介されている。また浙江省台州市の龍興寺や福建省厦門(アモイ)市の南普陀寺、上海市の玉仏寺などもここ1年、カフェを打ち出してきた。

実際のところ、「寺院カフェ」は珍しくなく、日本の多くの寺院も室内カフェを設置しているほか、「仏教入門」といった講座を開設している寺院もある。

南京市の鶏鳴寺はカフェや展示のほか、法律相談室や心理カウンセリング室、図書館、国学教室なども設置している。寺院はすでに、さまざまな機能を備えた複合型公共施設となっているのだ。なかでも、規模の大きな寺院にやって来る観光客に最も人気となっているのは、菩薩を祀る大殿を除くと、様々なグッズを販売している「法物流通処」だ。

美しく、珍しく、素敵な思いが込められているほか、個人メディアによる宣伝効果から、多くの若者が寺院の「法物流通処」で数珠ブレスレットや首飾りといったグッズを進んで購入するようになっている。なかでも定番の人気グッズとなっているのは、雍和宮の線香の灰で作った「香灰瓷」や「香灰琉璃」といった数珠ブレスレットで、多くの若者の心を鷲掴みにしている。スタンダード版から、マカロンカラーシリーズや半糖琉璃シリーズまで、雍和宮の「法物流通処」が新商品を打ち出すたびに、中国全土で大人気となっている。

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