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司会者もAIに職を奪われるのか?
  ·   2019-02-11  ·  ソース:
タグ: AI;データ;文化
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 中国中央テレビ(CCTV)のオンライン春節聯歓晩会(春節<旧正月、今年は2月5日>を祝う中国の国民的年越し番組)の舞台上、撒貝寧の隣にAIバーチャル司会者の双子の兄弟「小小撒」が初めて登場し、本人と同じ舞台で芸を披露した。撒貝寧は、自分の未来の職業が危ぶまれるとため息を漏らした。科技日報が伝えた。

◆本物そっくり 

米AI企業・ObENの共同創業者である鄭毅氏は「本物の司会者と区別するため、技術チームはイメージデザインで一定の差をつけた。例えばこの可愛らしい小小撒は身長が高めで、いっそう話し好きだ」と述べた。

当然ながら作られたのは小小撒だけではない。番組では他の司会者の朱迅、高博、龍洋の双子AI司会者が続々と登場したからだ。

今世紀初頭、BBCが初のバーチャル司会者「Anaova」を発表すると、バーチャル司会者が科学技術研究の注目点になった。「その声を聞き、姿を見ることができる」と言われ、今年のオンライン春節聯歓晩会は、同技術の国内における初の大規模応用と言える。

◆データで育つ 

取材によると、このAIバーチャル双子司会者を作り出した技術は、PAI(Personal AI)と呼ばれる。20件以上の特許出願技術により、撒貝寧ら司会者の顔をスキャンし30分の録音データを使用するだけで、イメージと顔のモデルを生成できる。

鄭氏は「AI音声技術の基礎があり、司会者は大量のテキストにより音声データバンクを作る必要がない。短めの数十フレーズの標準的な声を使い、その特徴データを抽出し、転移学習アルゴリズムを利用すれば、独特な発声モデルを作ることができる。そのため入力したすべての文字を司会者の声で読み上げる、もしくは歌うことができ、さらには中日英韓の4カ国語を使用できる」と話した。

多くのデータを「食べる」ことで、小小撒は成長しながらより多くの技能をマスターすることが可能だ。さらには好みや話し方など、別のレベルでさらに似通ってくる。これにモーションキャプチャー訓練、センサー及び運動追跡装置を加えれば、元の司会者の個性的な特徴をより際立たせ、本人にそっくりにできる。

ファーウェイAIアルゴリズムエンジニアの張侗冬氏は取材に対して、「現在のディープラーニングと機械学習は、既存の自動化ルールに学習能力を追加しており、自らルールを発見することができる。言い換えるならば、人間はルールの詳細な点に気づきにくいが、AIは大量の訓練により、パソコンに内在的な法則と詳細な点を学習・発見させる」と説明した。これはある意味、司会者の朱迅の言う通りだ。「データを担い手とし、実際の世界と親密に触れ合うことで、私たちは永遠の命を手にしている」という。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年2月11日

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