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中華文化を愛する世代育成に莫大な売り上げを投じる故宮博物院
  ·   2018-04-02  ·  ソース:
タグ: 中華文化;故宮;文化
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数年前までは高嶺の花のような存在だった故宮博物院だが、つい先ごろ「格格人形」でも大いに注目されるようになったように、ここ数年の故宮の変化は常に人々の注目を集めている。そんな故宮はどうやって少しずつ人々の生活に浸透していったのだろうか。ネットで人気を博すクリエイティブグッズはどうやって誕生したのか。またその売り上げは何に使われているのか。故宮博物院の単霽翔院長は先日、あるネット番組に出演し、これらの質問に答えた。 

▽「世界一」で満足しない 

就任してまもなく、単院長は故宮の「世界一」が数多く列挙された故宮博物院の紹介資料を手に入れた。しかし彼は当時こうした「世界一」と観光客との間には大きな隔たりが存在すると感じたという。

単院長は「建物自体は広いが、70%の区域が立入禁止の状態。収蔵品の数は莫大だが、99%の収蔵品が倉庫に収められている。観光客は多いが、80%が故宮を博物館と認識せずに、普通の観光地でしかないと思っている」と述べた。

そのため単院長は、「たくさんの『世界一』を持っていても意味がない」と感じ、「故宮は『世界一』であることに満足してはいけない。故宮を訪れた人々が旅の過程で何を得られたのかという点こそが意義のある事であり、つまり文化機構が人々にどのようなものを提供できるのかという点が重要となる」と考えている。

そして故宮は3年間をかけて10件の室内プロジェクトと12件の室外プロジェクトを推し進め、全体の改善に取り組んだ。総面積約1万4800平方メートルに及ぶ仮設建築物を135軒取り壊し、椅子1400脚を増やし、チケットのオンライン購入システムを全面的に導入し、古い建物を修繕し、一般開放する面積を拡大するといった取り組みを進めている。

▽文化遺産の価値をどうやって発揮させるか? 

単院長は、「輝かしい過去を持つ古い建築物や文化財は現代においても尊重されるべきであり、今後も尊重され続けるべきだ。これらの文化財は従来、鑑賞や研究の対象として扱われている。しかし、実際のところこれらの文化財には生命が宿っており、生き生きと価値を発揮できるものなのだ」としている。

変化させるためにはこれらの文化財をより多くの人が触れられるようにする必要がある。しかし観光客がいくら多く来たとしてもそれはほんの一部にしか過ぎない。故宮のウェブサイトはこれまでに3回にわたりアップグレードを行い、現在は一日に少なくとも100万人のアクセス数を維持している。

単院長は、「私たちは故宮に収蔵されている全ての収蔵品をネットで公開した。現在は撮影室を3部屋設け、高解析度の撮影手段を利用し、収蔵品を撮影してはネットに掲載している。更に、紫禁城の古い建物の写真も掲載していく予定だ」と紹介した。

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