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平昌五輪「北京の8分間」、張芸謀氏が演出構想を語る
  ·   2017-06-06  ·  ソース:
タグ: 冬奥会;演出構想;文化
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オリンピック史上初めて夏季オリンピックと冬季オリンピックを両方開催する都市として、「比べるものがない」と湛えられた2008年北京オリンピック開会式に続き、2018年韓国平昌(ピョンチャン)冬季五輪閉会式の引き継ぎ式で、北京はどのような「8分間」で自身をPRするのか?

今年初め、中国の著名な映画監督の張芸謀氏はフィギュアスケートを題材にしたテレビのリアリティー番組『跨界冰雪王(STAR ON ICE)』放送開始記者会見で、2018年平昌冬季オリンピック閉会式「8分間パフォーマンス」の演出に加わることを発表した。

オリンピックの閉会式で、五輪旗引き継ぎ式と次の開催地のイメージPRパフォーマンス(8分間パフォーマンス)が毎回行われるようになったのは、1984年のロサンゼルス・オリンピック以降。近年では、夏季オリンピック、冬季オリンピックを問わず、開催国はこのわずか8分間のパフォーマンスをますます重視するようになってきた。

「冬季オリンピックの五輪旗引き継ぎ式に初めて登場する北京と中国は、この8分間で全世界にどのようなメッセージを伝えるのか?」という質問に対し、張氏は次のように答えた。

「8分間パフォーマンスの主な任務は五輪旗の引き継ぎであり、国旗掲揚や国歌演奏などのパートも含まれるはずだ。本当の意味でのパフォーマンス時間は1つか2つのコンテンツがあれば十分かもしれない。パフォーマンス時間は短いが、『世界の言語的脈絡で中国を伝える』こと、『2022、北京で会いましょう』という核心理念と中国の情熱を十分に伝えることが求められる」。

張氏はさらに、「2022年冬季オリンピック開催期間はちょうど中国の旧正月にあたる。客好きな中国人にとって、世界中からゲストを迎えて年を越せるのはとても意義あることだ。年越しだけでなく、独自の文化的メッセージで、わずか数分の間により多くの海外の観客に『中国に行ってみたい』と思わせる必要がある」と述べた。

北京オリンピック開会式で、張氏は様々な方法で中国の伝統文化と歴史を表現した。中国は悠久の歴史を持つと同時に、急速に発展している。張氏は記者に、「たった8分間では5000年を語りきれない。観客に披露するのは濃縮した『点』になるはずだ」と語った。

これに関して張氏は、「中国は現代の文化的記号の探求においてまだ学習段階にある」と率直に認めた。「世界の観客はアニメ漫画産業といえばすぐに日本を思い浮かべる。だが多くの現代中国文化はまだ全世界が『中国はこの方面で独自の強みがある』と認めるところまでいっていない。作品を創る時にいつもこの点で矛盾にぶつかる」。

張氏は、「そういった記号を用いるかどうかにはこだわっていない。中国の特色の識別度が最も重要な要素だ」とした上で、次のように述べた。「中国人には見慣れていて少しも珍しくない要素もあるだろう。でもエッフェル塔やルーブル美術館といった要素もフランス人には珍しくないが、外国人からするとすぐにフランスのパリを思い浮かべられる。外国人に中華文化に対する深い理解を過度に要求してはいけない。そうではなく、世界の人々に広く知られている文化記号を通じて、まずは共通認識を作り上げ、それから様々な方法で新しい理念を伝えるべきだ。最も直観的で、最も典型的な中国の歴史文化記号は、中国に来たことのない外国人にも瞬時に中国を思い浮かべさせることができる」。

北京オリンピック以降、オリンピックなど大型イベントやコンサートの演出において、AR(拡張現実技術)や全周囲投影などデジタル映像技術と照明や花火など多様な表現手段とのコンビネーションがますます「標準装備」化している。張氏率いる創作チームは、平昌の「北京の8分間」に新技術を大量に使うかという話題についても避けずに回答した。

「LD大型スクリーン技術と投影技術は、画面をスクリーンや地面に投影でき、少数のパフォーマーだけでもスタジアムの空間を占有することができる。現在のAR技術は平面空間の問題を解決しただけでなく、パフォーマーとのインタラクティブな効果も実現でき、私たちの想象空間をより豊かにしている」。著名な舞台美術照明家で、北京夏季オリンピック開会式・閉会式、杭州G20サミットで催されたライブパフォーマンスのゼネラル・プロデューサーを務めた沙暁嵐氏は、この点についていくつか例を挙げて説明した。「実のところ、この技術は数年前の『春晩』(旧正月の年越しテレビ番組)ですでに使われている。杭州G20の際に行われたコンサートで西湖に『白鳥の湖』を投影した際にも、この技術が使われた」。

沙氏はさらに次のように述べた。「画像動画合成技術を通じて、平昌の実況と北京・張家口のライブ映像を融合させ、相乗効果を実現し、生き生きとした人物、豊富な情感、素晴らしいストーリーで、世界の観客を魅了したい。しかしその前提として、技術を芸術と融合させ、新技術で中国のオリジナリティーを表現できなければならない」。

「北京週報日本語版」2017年6月6日

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