搭乗券を受け取り、安全検査を待ち、自分の荷物を探すといった空港での手続きは面倒で時間がかかり、それが原因で飛行機に乗るのをためらう人も多いだろう。しかし空港管理業界は、未来の空港では技術発展により、これらの「煩雑な内容」が省かれ、飛行機によるスムーズな外出が可能になると予想している。デイリー・メール紙の記事を引用し、新華社が伝えた。

英国企業がこのほど発表した「未来の空港」コンセプトは、生体認証搭乗券、安全検査分子スキャナー、VR職員などの各種技術を用いることで、未来の空港でスムーズな搭乗が可能になるとしている。

乗客は搭乗券、パスポート、身分証などを持たず、網膜スキャンなどの生物認証により、直接搭乗できるようになる。ただし、航空会社は事前に乗客の生物認証情報を登録しなければならない。

未来の空港はさらにレーザー分子スキャナーにより、乗客が安全検査のため列に並ぶ面倒をなくす。もともとは医療用だった同技術で、服や荷物の中に隠された液体や持ち込み禁止品を見つけることができ、数メートル離れていても効果を発揮する。乗客はトランクを運びながらスキャナーを通過するだけで、スムーズかつ便利に安全検査を終えることができる。

旅客機の着陸後、トランクもしくは荷札に貼られたチップが、すべての荷物の行き先をリアルタイムで追跡し、乗客の携帯電話に荷物受け取りを通知することが可能。未来の空港内にはVR職員や会話ロボットが点在し、各種言語により乗客の質問に答えることができる。

上述した技術はすでに応用されており、このコンセプトは早ければ2040年にも実現されるということだ。（編集YF）

「人民網日本語版」2016年11月24日