第2回世界インターネット大会が12月16日から18日にかけて浙江省烏鎮で開催される。習近平中国国家主席が同大会に出席し、基調演説を行う予定だ。
1年前、中国は「インターコネクティビティ、共有・共治」というテーマを打ち出し、世界インターネットの発展趨勢をサイバー空間の本質から詳しく述べ、インターネットを世界各国が経済、文化、科学技術などの分野で深く交流し意思疎通をする上で最良のチャネルにするべく努力した。1年後、その基礎の上に、中国は「サイバー空間運命共同体の構築」というきわめて展望性ある提案を打ち出した。この提案は、「インターコネクティビティ」の成果を固めることを目指すほかにも、早急にサイバー空間管理と秩序に関する共通認識を図るよう世界各国に呼びかけるものとなっている。
現実社会には秩序が必要だが、サイバー空間も例外ではない。秩序の無形の制約があって初めて、サイバー空間において事物の発展が良好な状態を保ち、人と人、人と事、事と事との間に公平と正義が生まれることが確実に保証できる。ネットワークはその出現からわずか数十年しか経っていないが、その発展の速さはすでに想像をはるかに超えている。この新興産業が自国の経済にもたらす無限の好材料を見て私たちが喜びに浸っている今、サイバー空間の秩序がその発展スピードに追いついていないために生まれた負の効果が日増しに顕著になってきている。大きくは国家機密が漏洩し、国の安全がゆゆしく脅かされ、小さくはネットワーク詐欺、世論誹謗、個人の名誉や財産の損失といった事態が生じている。こうした事態に、整ったサイバー空間のルールと秩序を作ることが差し迫って必要となっている。