韓琴汝磁研究所で撮影を行うNHKのスタッフ
日本のテレビ局・NHKがこのほど、北宋の第8代皇帝・徽宗とお茶をテーマにした番組の撮影班が、河南省汝州市にある汝州韓琴汝磁研究所や朱氏汝磁有限公司などを訪問し、中国で名高い汝窯磁器(汝磁)の製造の様子を撮影した。大河報が報じた。
同研究所のエンジニア・韓琴さんは、汝磁の原料採集、成型、絵付け、焼成などの技法を紹介したほか、さまざまな茶道具を使ってお茶を入れ、その口当たりの違いなどを比較した。
その後、撮影班は、朱氏汝磁有限公司を訪問し、汝窯磁器の職人・朱文立さんを取材した。朱さんは、「1996年に、NHKの近藤さんが汝州市に来て、徽宗をテーマにした番組を撮影した。今回もNHKが徽宗とお茶をテーマにした番組の撮影に来て、本当に縁を感じる」と話す。今回の撮影コーディネーター・楊燁さんは、「朱さんと番組の製作にかかわることができてとても光栄。今回の撮影で、朱さんの国際的な陶器界での影響力がさらに向上することを願っている」と語った。
韓さんは、「NHKは国際的に有名なテレビ局。昨年、中国宋代の名磁を特集する計画を立て、韓琴汝磁研究所を訪問した際、さまざまな茶道具、お茶の葉を使って比較した。すると、汝磁の茶道具で飲むのが一番口当たりが良かった。そこで啓発を受け、撮影のテーマを徽宗とお茶に変えた。徽宗は、中国の古代史において、一流のアーティスト。茶道具にもこだわっていた。そんな徽宗がお茶を飲む時に使っていたのが、お茶の口当たりを変えてくれる汝磁の茶道具だった」と説明する。
また、汝磁の今後の発展の方向について、「汝磁は昔の匠達が残してくれた貴重な財産で、その文化をきちんと継承していかなければならない。食器やお茶道具など、健康的で実用的なものを開発していきたい」とした。
「人民網日本語版」2016年1月21日
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