中国観光研究院、中国国際放送局(CRI)が実施した「『中国人観光客の海外におけるイメージ調査』発表会」が15日、北京で行われた。調査は、中国国際放送局の32の海外支局がアジアやアフリカ、欧州、米国、オセアニアなどの23の国や地域で行い、中国観光研究院が率いる専門家チームがまとめた。現地住民の中国人観光客のマナーに対するイメージに迫った同調査は、中国の権威ある機関が実施するのはこれが初めて。中国網が報じた。
調査結果によると、外国人は中国人観光客に対して、全体的には歓迎する姿勢を示しており、旅行中にマナーを守っていると見ている。外国人が最も注目しているのは、中国人のショッピング。中国人観光客と聞いて連想する行動で最も多かった。以下、査証(ビザ)、娯楽、観光地、旅行会社、ホテル、レストラン、交通、公共の場と続いた。
調査によると、中国人観光客は、マナーの面において、海外の観光先で現地住民と衝突することが多い。また、文化や風習における衝突が目立つのに対し、歴史などほかの面ではあまり衝突していない。地域別に見ると、アジアやオセアニアで調査に答えた回答者は、主にマナーの面における衝突と考えているのに対し、欧洲や米州の回答者は、主に文化の面における衝突と考えている。アフリカの回答者は、主に歴史の面における衝突と考えている。
外国人が気になる中国人観光客のマナーの悪い行為として、「ごみのポイ捨て」、「信号無視」、「大騒ぎする」、「列に割り込む」、「席を占領する」、「草花を踏み荒らす」、「子どもがどこでも排便する」などが挙がった。これらマナーの悪い行為の理由について、地域別に見ると、アジア、欧洲、米州、アフリカの回答者は、主に「文化の違い」を挙げたのに対し、オセアニアの回答者は、主に「生活習慣の違い」を挙げている。
その他、中国人観光客が最も注目しているもので、外国人から最も多く挙がったのは、「観光地のアート」。以下、建物、美食、風習だった。海外旅行先を決める際に最も重要な要素は、観光地の魅力だ。
「人民網日本語版」2015年12月16日
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