横浜中華街の「重慶飯店」のコックが製作した巨大月餅
27日は、中国の伝統的な祭日「中秋節」(旧暦8月15日)。日本では、現在ほぼ祝われなくなったものの、元々この日にお月見をする習慣があった。中国ではこの日に「月餅」を食べる習慣があり、この時期になると、日本の多くの中国人が経営するレストランやショップ、一部の日本人が経営するショップでも、月餅が販売されている。そのため、日本で暮らす中国人も月餅を食べてこの日を祝うことができる。人民網が報じた。
日本の横浜中華街にある華人が経営する「重慶飯店」では同日、「中秋節」を祝うため、直径1メートル、約60キロの巨大月餅が作られ、約300人以上に無料で振る舞われた。「重慶飯店」のスタッフによると、中秋節になると毎年、同行事を行っているという。今年作られた月餅は日本最大。月餅の製作を担当した華人コック張さんによると、「今年の月餅の中身はアヒルの塩漬け卵の黄身とあんこ。卵は約700個使い、製作に7時間かかった」という。
同行事があることを知っている人は同日、朝早くから行列を作った。月餅を食べたというある華人が、「月餅を食べて初めて中秋節の雰囲気になる。このような行事に参加するとおめでたい気分になる」と語ると、ある日本人の高齢者も、「月餅は前にも食べたことがある。この大きな月餅はどんな味がするのか食べてみたいと思った」と語った。
27日は日曜日だったため、横浜中華街は大勢の食事客や観光客でにぎわった。中国人が経営するレストランやショップも、「月餅販売」ののぼりなどを掲げ、月餅を買うために中華街を訪れる中国人もいた。
「人民網日本語版」2015年9月28日
月餅を切るコック
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