中秋節(旧暦8月15日、今年は9月27日)は中国の伝統的な祝日である。だが残業や旅行、学習、遊びなど祝日の過ごし方が多様化する現代、帰郷しない理由は以前の何倍にもふくらんでいる。つかの間訪れるこの休みの時、誰もが自分に合った中秋節の過ごし方を見つけようとしているようだ。新京報が伝えた。
▽帰るべきか、帰らざるべきか 多くが帰郷断念
今年の中秋節は日曜と重なったため、中秋の日には一日長く休めるという期待は裏切られることとなった。ネット上ではこれに対する不満が多く、「休暇の日取りが科学的でない」との批判も出ている。
中秋節の日取りでもう一つ残念なのは、「国慶節」(建国記念日、10月1日)の長期休暇に近すぎることだ。異郷で仕事をしている人は、休みが短く、距離が遠く、二つの休暇が近すぎることなどから、中秋節に実家に帰るのを諦める人が多い。
▽故郷の料理で望郷の念いやす
中秋節は、故郷への思いを伝える日でもある。この日に帰郷できない人々は、望郷の念を様々な方法でいやすが、一番の方法と考えられているのが、故郷の料理を食べることだ。不動産ブローカーの馮振鵬さん(26歳)は陜西出身。北京で働き始めてもう何年も経つ。家族と集まる中秋節を何度も逃してきた。顧客は休日に部屋を見学したがるため、休みの日ほど忙しいのが現実。「家が恋しい時は陜西料理を食べる」というのが馮さんのホームシック対処法だ。
▽贈り物はやはり月餅が人気
少なすぎる会社の福利厚生だが、民間の風習である「礼の往来」として、月餅の贈答は根強く行われている。
50人に対するアンケート調査によると、中秋節の贈り物習慣では月餅を贈るという人が36%とトップだった。お酒を送るという人も8人で16%いた。何も送らないという人も多く、26%の13人にのぼった。(編集MA)
「人民網日本語版」2015年9月23日
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