「飲食と健康」と題する特別講座(上海市対外友好協会後援)が17日に上海大学で開催された。同日、キッコーマン総合病院の久保田芳郎院長は、医学から見た「衣食同源」の意味について述べるとともに、医学の観点から、実例を引用しながら食習慣によって引き起こされている日本の実際の問題について解説したほか、上海大学の教授・学生約100人とこの問題について討論を行った。中国新聞網が伝えた。
久保田氏は、「日本では、若者の食習慣はますます西洋化しており、多くの日本の子供がソーセージやパンを食べることを好み、日本料理を食べなくなっている。そのため、肥満や心血管疾患などが増え続けている」として「同様の現象が中国でも起こっている」と指摘した。久保田氏は、上海大学生に向けて、「朝食を食べることのメリット」「発酵食品と健康」などについて説明したほか、飲食に注意することと身体を健康に保つことの重要な関係についてもわかりやすく語った。
同講座は2010年の上海万博以来、キッコーマンが上海の若者と交流するために行っている活動の一環であると同時に、食を通して人と人、人と社会の間のコミュニケーションを促進し、中日民間友好交流を推進する公益活動の一つでもある。
久保田氏は上海大生に向けて日本の「食育」文化についても紹介し、「食育とは、さまざまな経験を通して、人々に食の知識や食を選ぶ能力を理解させるとともに、食育を通して健全な食習慣を身につけた健康的な人を育成していくもので、食育の第一歩は、人々の食への関心を高めることだ」と語った。
(編集MZ)
「人民網日本語版」2015年4月22日
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