中国江蘇省揚州市の観光資源をアピールするPR会が19日午前、東京で行われた。揚州市共産党委員会書記の謝正義氏が揚州市の魅力を紹介し、日本の観光会社、航空会社、温泉旅館など観光業界の代表らと意見交換を行った。
謝氏は、揚州古城、痩西湖、中国大運河、温泉など揚州の観光スポットをはじめ、揚州の特色ある伝統芸術、グルメ、マッサージなどを紹介した。
謝氏によると、揚州は日本とゆかりがあり、緊密な文化交流を続けており、今現在日本の奈良市、唐津市、厚木市と友好都市関係を結んでいる。6回にわたり日本に渡ろうとした鑑真和上も揚州の出身で、鑑真和上は奈良を中心に仏教を広め、医薬知識など当時先進的な文化を日本に伝えようと励み、律宗の総本山である唐招提寺を建立した。そのため、鑑真和上は、中日交流の間で特別な文化的シンボルとされている。揚州は、これを記念し、鑑真国際マラソンをこれまでに10回開催し、鑑真学院を創立し、日本などと積極的に国際文化交流に力を入れている。
日本旅行業協会の越智良典事務局長はあいさつし、揚州が観光促進のために尽力していることに感心し、協会として両国の観光業の交流を活発化させていくと語った上で、日本の観光業に揚州など中国各地の観光資源を積極的に発信しアピールするよう呼びかけた。
中国国家観光総局東京駐在代表の張西龍氏は、「今回は今年初の中国地方都市によるPR活動であり、しかも観光総局のシルクロードと中国大運河を海外にアピールする今年度の方針と合致する」と評価し、両国関係の改善に向けて観光業界の交流と人的往来が有する重要性を強調した。
中国国際放送局日本語版 2015年1月23日
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