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中日交流  
日本のマルコ・ポーロ、シルクロードに捧げた人生

 

元NHKディレクターの鈴木肇氏が11月9日に南京市を訪問し、中国伝媒大学南広学院で2週間に渡り「ドキュメンタリーワークショップ」と題する講座を開いた。鈴木氏は1978年に中国とドキュメンタリー「シルクロード」を共同制作してから、ほぼ毎年中国を訪問し、取材や撮影を行うか、中国の学生向けに講座を開いている。現代快報が伝えた。

偶然にもその一日前、習近平国家主席はAPECコネクティビティパートナーシップ対話会に出席した際に、中国が400億ドルのシルクロード基金を創設し、アジア諸国と共にシルクロード経済ベルトおよび21世紀海上シルクロードを建設すると発表した。

シルクロードは歴史上、中国の海外進出の道だった。中国は現在も、海外進出の道を求め続けている。「傍観者」である日本がこの道の探索と取材を続けてきたことで、中国という「道行く者」に現実の参照物が提供された。

鈴木氏は元NHKディレクター、考古学者、教授であり、アジアのドキュメンタリー発展の代表的人物だ。鈴木氏は周恩来、鄧小平という2世代の指導者と交流したことがあり、中国中央テレビ(CCTV)と「シルクロード」を共同制作した。鈴木氏はシルクロードブームを巻き起こし、中国のシルクロードを世界に進出させた。

1980年に放送された「シルクロード」は、当時のドキュメンタリー制作のピークとされ、その後中国のドキュメンタリーの「教科書」にされた。1980年代は、中日関係の蜜月期だった。NHKが出資金・設備・主要スタッフを提供し、CCTVがその補助役となった。シルクロード沿線の見聞に、鈴木氏は心を揺り動かされた。陸地のシルクロードの撮影を完了すると、NHKの取材班は海のシルクロードの旅を始めた。鈴木氏は、「マルコ・ポーロはこの道を25年かけて歩き終えた。私という現代のマルコ・ポーロは、1978年から数えて9年かけて歩き終えた」と語った。

NHKはシルクロードをテーマとする多くの番組を撮影している。シルクロードは何度も撮影できる、永遠に衰えることのない題材と言える。NHKは2003年、「新シルクロード」の共同制作をCCTVに提案した。CCTVはこれを快諾した。

鈴木氏は定年退職を控えていたので、この撮影には加わらなかった。しかし新シルクロードは、1980年の取材班の素材をふんだんに盛り込んだ。西安はシルクロードの出発地であり、終着点でもある。NHKは2006年版の「新シルクロード」の最終話「西安 永遠の都」を、特別に88分の特別版にした。当時まだそれほど有名でなかった俳優・堺雅人さんが、遣唐使の井真成を演じ、現代の西安の街頭に現れた。堺さんは、「都は北京に移されたが、知恵の蓄積でこの古都が負けることは絶対にない」と語った。この深い意味が込められたセリフは、視聴者を感動させた。

日本のシルクロードに対する熱意は、我々の想像を絶するものだ。この熱意は、中国人を上回るほどだ。鈴木氏は、「日本は自分たちがどこから来たのかを問い続ける民族だ。日本文化は中国から伝わり、仏教もインドから中国を経由して伝わった。中国文化は日本にとって母のような存在であり、日本人は母がどのような存在かを常に知ろうとする。中国人はこの母から遠く離れていないが、これは日本が大多数の中国人より中国を知ろうとする理由かもしれない」と語った。(編集YF)

「人民網日本語版」2014年11月25日