錦織圭
男子テニスの今季最終戦、ATPツアー・ファイナルで、錦織圭選手(24)が、アジア選手としては初のベスト4入りを果たし、試合会場に駆け付ける日本人や日本のメディアが明らかに増加するなど、注目を浴びている。また、アジア人女性で初めて4大大会で優勝したテニス選手・李娜(リー・ナ)について、「その活躍を見て自信を持てた」と謙虚に語るなど、その人柄で英国のテニスファンの心を鷲掴みにしている。 環球時報が報じた。
錦織選手は今回の大会で、李娜に何度も言及し、「李娜が引退すると知った時、とても悲しかったが、僕は四大大会を制した彼女のプレーを見て自信を持てた。前進する力になっている」などと語っている。
若者ならではの自信にも満ちる錦織選手は、シングルス自己最高ランキング2位の張徳培(マイケル・ターペイ・チャン)コーチについて、「僕のレベルが数段上がった。来年もコーチしてもらいたい」と語っている。
錦織選手の参戦を背景に、試合会場となっているロンドンのO2アリーナにはアジア系の観客が増えた。また、昨年の同大会では、わずか3社だった日本のメディアの数も激増。新聞社やテレビ局など40社が押し寄せている。日本の記者は皆、リアル版「テニスの王子様」に誇りを抱き、新たな記録をたたき出してくれると信じている。
錦織選手は、スーパーテクニックを誇るだけでなく、さわやかなルックスと礼儀正しい素行で、ロンドンでも話題になっている。元イギリスのナンバー1プレイヤーで、今はキャスターを務めるアナベル・クロフトは取材に対して、「錦織選手は勇気を持って攻撃し、力を持っている。おじけることは決してなく、その姿はテニスコート上のボクシング選手のよう」と絶賛している。また、「錦織選手はポテンシャルが高い。決勝に進出する可能性さえある」と語るのは、米国の元男子プロテニス選手・ピーター・フレミング。「錦織選手とそのコーチには明るい前途が待っている。彼らの成功が、アジアのテニス選手の励みになることを願っている」と語っている。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年11月14日
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