同志社大学の中国人留学生・余遥岑さん
「アルバイト天国」と言われる日本では、家庭の経済状況にかかわらず、学生のほとんどがアルバイトをしている。同志社大学の中国人留学生・余遥岑さんが、日本でアルバイトをして、感じたことを語ってくれた。中国青年報が報じた。
日本の大学には寮がほとんどなく、地元を離れて大学に通う学生はアパートなどに住まなければならない。そのため、必要な生活費も高くなる。それでも、日本のほとんどの親は学費と家賃だけ仕送りするため、学生は他の生活費を自分で稼がなければならない。ある日本人の友人も「両親は、本当に必要な生活費しかくれず、服やカバンを買ったり、旅行したりしたいと思ったら、自分で稼がなければならない」と言っていた。日本の商業経済は発達しており、やる気さえあれば大学生なら誰でもアルバイトを見付けることができる。アルバイトの待遇や環境もいい。
日本人には、人と接する際「迷惑をかけてはいけない」という大原則がある。そのため、日本の親は、小さいころから子供が独立できるよう教育する。裕福な家庭であっても、たいてい親は子供にアルバイトするよう勧める。また、サラリーマン家庭なら、子供が私立大学に行くと、経済的に苦しくなる。そのため子供は積極的にアルバイトし、家庭の経済的負担を軽減している。
全体的に見て、日本の若者は独立していて、成熟度も高い。アルバイト先で知り合った友人のほとんどが、たいへんでも一生懸命働く。これも、日本社会の人材育成の特徴。日本の家庭や学校も、学生が早く自立できるよう教えている。日本の企業が、世界経済の中で重要な位置を占めることができているのは、能力の高い従業員が一生懸命働くから。このような精神は、大学生の時に培われている。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年11月5日
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