中国交通運輸部(省)はこのほど、「タクシー経営サービス管理規定」を発表。営業許可、営業サービス、営業保障、監督管理など各方面におけるタクシーの経営サービスを規範化した。同規定は、2015年1月1日から施行される。
規定は、これまで曖昧だったタクシーの営業サービス内容に関し、以下の通り規範化している。
〇タクシー運転手は、乗客の要望にもとづき、窓の開閉、エアコン、音響・ビデオなど各種設備のサービスを提供しなければならない。
〇乗客が大きな荷物を携帯している場合、運転手は荷物を車に載せる乗客を、自ら進んで手伝わなければならない。
〇車内での喫煙は禁じられる。においの強い食べ物を取ることも避けなければならない。
〇先客の許可なしに、他の乗客を載せてはならない。
関連規定に違反した運転手には、警告あるいは50元以上200元以下(約870円以上3500円以下)の罰金が科せられる。このほか、空港、鉄道駅、バス停留所、港湾、公共交通ターミナルなど多数の乗客が集散する場所において、指示に従わず客引き行為を行った運転手は、罰金500元以上2千元以下(約8700円以上3万5千円以下)の対象となる。
タクシー運転手の安全問題が、数年前から注目されている。規定では、「乗客が、遠く離れた辺鄙な場所や普段滅多に行くことのない場所に行くよう求めた時、あるいは夜間に市街地を離れるよう求めた時には、ドライバーは、乗客と共に最寄りの関連部門に赴き、行政部門で確認・登録手続きを行うことができる」と明確に定められている。乗客が協力しない場合、運転手はサービスの提供を拒否する権利がある。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年10月21日
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