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胡同とは  
胡同とは

 

 

「胡同(フートン)」は、北京の街を縦横に走る路地や横丁のことです。その起源は元代。モンゴル族王朝の元が北京に置いた首都、大都まで遡ります。数千にも上る北京の胡同の大半は元、明、清の三つの時代にわたって作られてきたものです。

「フートン」という不思議な響きの音はモンゴル語からきていると言われています。諸説あるようですが、モンゴル語で井戸を意味する「xuttuk」の音訳が起源だという説が有力です

表通りから外れた胡同の道幅は狭く、両側には庶民の暮らす住宅が並んでいます。多くは平屋建てで、伝統的なものは「四合院」と呼ばれています。四方を壁に囲まれていて、通りに面した門から入ると、中央の庭に向かって東西南北の四つの方角にそれぞれ部屋があり、四面が向き合うようになっているのでこの名があります。北側の部屋は正房(母屋)、東西両側の部屋は廂房、南側にある部屋は倒座と呼ばれます。1つの四合院に2~3世代の家族が一緒に生活するのが普通で、中には4世代が一堂に暮らすこともありました。

近代的なビルが立ち並び、車の通行量も多い賑やかな表通りとは違って、胡同には樹木が青々と茂り、車の通りも少なくて、大都市の喧噪から切り離された静かで落ち着いた雰囲気が漂います。人々が象棋(中国将棋)やトランプに興じていたり、井戸端会議をしていたりと、日々の暮らしの匂いが色濃く感じられます。表通りから離れて胡同をぶらりと散策してみると、そんな庶民の生活の息吹を肌で感じることができます

 

『中国123』日本語版 2014年9月29日